中国の歴史と社会: 中国中学校新設歴史教科書 (世界の教科書シリーズ 26)

制作 : 課程教材研究所綜合文科課程教材研究開発中 

• 明石書店 (2009年9月1日発売)

作品紹介・あらすじ

2000年よりの教育改革で新設された教育課程「歴史と社会」の人民教育出版社版の日本語訳。従来の歴史教育とは違い、ねらいは市民性育成のための歴史教育にあり、生徒の興味や関心を引き出し主体的に歴史学習に取り組む方法や工夫が取り入れられている。

感想・レビュー・書評

[国士舘大学鶴川図書館・情報メディアセンターさんの感想 · 2022年9月20日]

https://opac.kokushikan.ac.jp/Main/Book?book_id=TS00262286&q=7&qt=0&qp=0&qv=50&qs=sort_title&qd=0

[は。さんの感想 · 2012年11月3日]

暗記科目にとどめない工夫がされており、異なる見解についてどのように考えるか、資料を基に事例・根拠を挙げて論じる構成となっていることが新鮮。
ただし、共産党の正当性に関する部分については露骨な誘導がある印象。
・蒋介石のひどい書かれっぷり。
・長征の成果を①殲滅されず中国革命を危機からのが逃れさせた、②3万人に減ってしまったが、精鋭が残った、③途中で政治主張を宣伝して革命の火種を広範に播いたと強調する不自然さ。
・南京大虐殺をはじめ残虐性の強調
・抗日戦争の勝利、世界の反ファシズム戦争への貢献の強調。日米戦争には実は全く／ほとんど触れられていないという。
・漢民族以外の他民族の書かれようも芳しくない。