歴史の周辺にて「サバルタンノート」 (グラムシ『獄中ノート』著作集VII)

  • 明石書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750333823

作品紹介・あらすじ

民衆の支持を得ながらもファシズムの時代に獄中にとらわれたグラムシは、新しい社会を準備するために膨大なノートを残した。階級・制度の枠からこぼれる貧しく抑圧された民が、歴史・社会にどう向き合うか。現代思想に圧倒的な影響を及ぼす幻の著作、本邦初の全訳。

感想・レビュー・書評

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  • アントニオ・グラムシ(松田博編訳)『歴史の周辺にて「サバルタンノート」注解』明石書店、読了。新しい社会構想を獄中で綴ったノートの本邦初の全訳。階級や制度といった「枠」から落ちる貧しく抑圧された民衆は、歴史・社会にどう向き合えばよいのか。スピヴァクから入りましたが、本書は宝石箱。

  • 【私達はこんな本を待っていた】
    ありがとう明石書店さん\(^-^)/

    獄中からの手紙を別にすれば、何かととっつきにくいグラムシ、そのノート群ですが。それが、こんなにも明解で楽しいものに変身するだなんて正直想像もしなかった。
    本文に附した注という形でもって
    ①字義の説明
    ②関連事項
    ③解釈
    がなされてるので、本文から離れなくってもいいのだ。イタリヤ史なんて全然知らなくっても読めちゃうのだ。装訂だって美しいのだのだ。

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。
    通常の配架場所は、3階 請求記号309.337/G76

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著者プロフィール

1891-1937年。イタリアの思想家。1921年にイタリア共産党の結成に参加。ムッソリーニ政権と対決姿勢をとったため、1926年に逮捕される。獄中で鍛え抜かれた独自の思索は33冊に及ぶノートに書き残され、ヘゲモニー論をはじめ、後世に多大な影響を与えた。

「2017年 『革命論集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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