同性愛をめぐる歴史と法――尊厳としてのセクシュアリティ (世界人権問題叢書)

著者 :
  • 明石書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750342399

作品紹介・あらすじ

性的指向の自由は、人間の尊厳にかかわる人権である。アメリカ最高裁判決で脚光をあびる同性婚もその文脈から擁護されねばならない。本書は憲法や家族法等から同性愛の立ち位置を考えると共に、日本文学やナチズム等、歴史に刻まれた同性愛を深く探究する。

感想・レビュー・書評

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  • 前半の性的指向と権利保証の部に関してはイデオロギーが強く、どこまで信頼していい情報なのか疑問を感じる記述も多くあった。
    また、両性の合意が同性愛を含むかどうかは未だ憲法学者の間でも議論がなされているにも関わらず、一方的に同性婚を可能とするのは学術的客観性に欠けると感じる。
    しかし、後半の歴史の中の同性愛の部は歴史的の中で同性愛者がどの様に扱われてきたのかがわかり面白かった。
    本書は、後半のみに意義がある本と言えるだろう。

    目次
    第1部 性的指向と権利保証
    1章 「同性愛」と憲法
    2章 家族法―同性婚への道のりと画題
    3章 「同性愛」と国際人権

    第2部 歴史の中の同性愛
    4章 クィアの日本文学史
    5章 元禄期の武家男色
    6章 ウィークネスフォビアとホモフォビア
    7章 ナチズムと同性愛

    コラム
    1 セクシュアリティ射程と歴史研究
    2 同性愛解体 LG二次元論から性的指向の一つへ
    3 共に嫁ぐか、共に死ぬか? 前近代中国の女性同性愛
    4 物語としての青い花
    5 フランス近代小説に見る同性愛

    【こんな人におすすめ】
    上記目次第2部に興味を持った人
    同性愛の歴史について興味がある人

  • ■一橋大学所在情報(HERMES-catalogへのリンク)
    【書籍】
    https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1001072789

  • SDGs|目標10 人や国の不平等をなくそう|

    【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/688171

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著者プロフィール

追手門学院大学法学部教授
『ジェンダーの法史学―近代ドイツの家族とセクシュアリティ』(勁草書房、2005年)
『同性愛をめぐる歴史と法―尊厳としてのセクシュアリティ』(編著、明石書店、2015年)

「2024年 『「ひと」とはだれか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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