21世紀のICT学習環境――生徒・コンピュータ・学習を結び付ける (OECD生徒の学習到達度調査(PISA))
- 明石書店 (2016年8月2日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784750343808
作品紹介・あらすじ
21世紀のデジタル世界に求められる情報活用能力とは何か。本書は、PISA2012年調査結果を基に、生徒によるICT活用が近年どのように進展しているのかを分析し、教育制度(国)と学校がICTを生徒の学習体験にどのように組み入れているのかを検討する。
感想・レビュー・書評
-
岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00599146
教室にコンピュータはあるか。それは重要なことなのか。本書『21世紀のICT学習環境:生徒・コンピュータ・学習を結び付ける』では,生徒による情報通信技術(ICT)機器のアクセスと利用が近年どのように進展しているのかを分析し,教育制度(国)と学校がICTを生徒の学習体験にどのように組み入れているのかを探る。PISA2012年調査の結果に基づいて,ICTへのアクセスとその利用における差異――まとめて「デジタル・ディバイド」として知られるもの――を考察する。こうした差異は生徒の社会経済的背景,性差,地理的位置,子供が通う学校と関連している。本書ではデジタルテキストを検索する生徒の能力を高めることの必要性を強調している。また,学校でのコンピュータへのアクセス,教室でのコンピュータの利用,PISA調査の成績の間にある関係も分析する。本書が明確に示すように,21世紀の非常に結び付きの強い,デジタル化された社会に生徒が本格的に参加できるようにするためには,まず全ての生徒に基本的な読み書きと計算の能力を身に付けさせる必要がある。
(出版社HPより)詳細をみるコメント0件をすべて表示