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- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784750343839
作品紹介・あらすじ
中米の緑豊かな熱帯の小国コスタリカはエコツーリズムや軍隊を廃止した平和主義などで知られるが、近年さらに自然保護大国への道を進んでおり、その姿からは日本も多くのことを学ぶことができる。様々な知られざる魅力を紹介する総合的なコスタリカ案内。
感想・レビュー・書評
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元は珈琲とバナナに支えられてきた国であったが、平和憲法の国として知られるこの国は、実は環境保護大国、人権保護など、この他、中南米とは思えない民主大国なのだ。ほぼ先進国に近い様々な指標である。平和憲法が出来た歴史、隣国ニカラグア革命以降の、国際社会との接点、スペインとの独立戦争を経ない独立など・・・、興味深い国である。1948 年の内戦を経ての軍隊の廃止、平和憲法の制定(第12条)など平和主義に踏み切った世界でも特異な先進国家の秘訣を見た気がする。映画「軍隊をすてた国」の中の科白の紹介、「我が国は軍がないから平和」との国民の声が実にアイロニカルで愉しい!「積極中立」という言葉も、非常に能動的だ。1951年に44名のクエーカー教徒が移住してきたという事件までも。アニメなどのクールジャパンの人気が高まり中国との関係が深かった同国で日本料理店の50店への激増というのは、地球の裏側の国の出来事として面白い。コスタリカ国民のサッカー好きの描写も面白い。2年前のW杯の死のリーグ1位での勝ち上がりと言うサプライズの興奮を思い出す。
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