カタルーニャでいま起きていること――古くて新しい、独立をめぐる葛藤

  • 明石書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (120ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750347578

作品紹介・あらすじ

スペイン・カタルーニャ自治州の独立を問う住民投票から1年。混迷が続く独立問題に出口はあるのか。カタルーニャ人作家メンドサが、カタルーニャの歴史とアイデンティティの成り立ちに騒動の背景を探り、排外主義が拡がる祖国、そして世界に警鐘を鳴らすエッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 2017年のカタルーニャ独立住民投票をめぐる問題について、現地の知識人である著者が、独立運動の不寛容さに対する危惧を表明している。スペインの中央政府・経済界とバルセロナのブルジョワ・知識人との関係、あるいはコスモポリタン的なバルセロナと保守的な農村の関係などに触れつつ、現在のカタルーニャが抱える問題は、独立することで解決できるような単純なものではないことを説いている。訳文が直訳調で読みにくいのが残念。

  • 東2法経図・6F開架:302.36A/Me45k//K

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著者プロフィール

1943年、バルセローナ生まれ。1975年に処女作『サボルタ事件の真相』を出版。1986年に発表した『奇蹟の都市』で数々の文学賞を受賞し、スペインのベストセラー作家の地位を確立。2016年、スペイン語圏文学の最高賞であるセルバンテス賞を受賞。カタルーニャ語とスペイン語のバイリンガルだが、作品はすべてスペイン語で発表している。
邦訳作品:『奇蹟の都市』(鼓直ほか訳、国書刊行会、1996年)、『グルブ消息不明』(柳原孝敦訳、東宣出版、2015年)。

「2018年 『カタルーニャでいま起きていること』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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