リモートワーク――チームが結束する次世代型メソッド

  • 明石書店
3.33
  • (2)
  • (2)
  • (3)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 46
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750350493

作品紹介・あらすじ

欧米のIT業界が長く牽引してきたリモートワーク。そこで蓄積された膨大なメソッドは、他業種にも多くのヒントを与えてくれる。第一人者が初級者、中級者、マネジャーに伝える、最先端の方法論。いま、仕事の質を変えるとき。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ウェブカメラをオンにすることがやっぱりチームの連帯感を高めるのに良さそう。最近良く耳にするようになった「オンボーディング」を丁寧に行うことは重要。昔はたぶんそういう言葉がなかったために、ないがしろにされやすかったんじゃないかと思う。リモートワークではリアルで対面しているのと違って伝わる情報が少ないので、よりポジティブで積極的なコミュニケーションを行って、不足している部分を補い合うという意識が必要そう。ミーティング開始時のアイスブレイクは省かれやすそうに思うけれど、継続していくことでチームビルディングに良い影響が出てきそう。

  • 新型コロナウイルスで、日本だけでなく世界的に進んだリモートワークですが、リモートワークについてのノウハウが書かれていそうということで購入しました。結論から言うと正直あまり感銘を受けませんでした。その理由をいくつか述べます。

    まず本書はリモートワークを実際に導入している人々からのインタビューコメントが、これでもかとばかり多数引用されていますが、読み進めるうちにどんどん苦痛になっていきます。著者はある意味でしっかりしたマナーの持ち主だとは思いますが、引用の際にいちい企業名、役職、人名を本文中に書いてから、コメントを引用していて、読み進めるのに邪魔でしかありませんでした(脚注もしくは後注にすべき)。しかもその引用文もあまり感銘を受けるような質の高いものではなく含蓄はほとんど感じませんでした。

    またリモートワークを成功に導くための方策として、「同僚に感謝を示そう」「やりすぎるくらいコミュニケーションを取ろう」「リモートワークの規約を作ろう」「同僚との関係性を強化しよう」などと言われても、そのくらいならリモートワークの達人でなくともいえるだろうとは感じました。異文化メンバーがいる際の留意事項も書いてありますが、「努力して異文化を理解しよう」「相手の行為の意図を決めつけないようにしよう」など、何かを言っているようで何も言っていない文章でしかありません。

    リモートワークを助けるツールについては、確かに移り変わりが激しく、本で紹介したとしても数年後にはもっといいものが出ているかもしれないことから、本書ではほとんど紹介されていませんが、多くの読者からするとツール面についてはもっと多くの情報を期待するところではないでしょうか。そこは逆に物足りなさを感じました。そうなると書籍ではなくWebで最新情報をアップデートした形で紹介してもらうほうがありがたいかもしれません。今まさにリモートワークを導入しようとしている企業のマネジャーなどからすると、本書には役立つ情報も含まれているのでしょうが、私のように、テレワークに対してそこまで切迫感のない読者の場合は、本書の価値はどうなのだろう・・・という印象です。

  • とにもかくにも信頼が大事だと思った。対外的にそれをつくるのは成果で、内部で育むのは関係性に基づく結束。オンラインミーティングの勘所など具体的なhowtoもあるし、よりよいリモートチームになるためのチェックリスト(というより問い)もあるし、今の状況により適応していくためにはチームとしてもマネージャーとしても読んでおいた方が良さそうに感じた。リモートワークがよりコミットを求める傾向があるのも実感として納得。自分の考えを強化できたところもあった。

  •  米国におけるリモートワークの生々しい現場感が伝わる本である。ELMO(Enough, Let's Move On!)は良いアイデアなので赤いマペットがとても欲しくなった(笑)。
     この本をもっと良くするならば、何度か繰り返される内容を編集でカット、1つのセクションに複数の要素が入っていいるためセクションタイトルが機能していないのでこれも見直し、そうすると1/3ぐらいになるので、各ツールの熱狂的にファンなる人に取材した内容をコラムとして挿入、本文でツールを引用する際には画面キャプチャを入れてそのツールがわからない人にも雰囲気が分かるように可視化する。
     Amazonでの評価が分かれるのは、上記があるからだと思われる。翻訳本として出す際に種本の作者に了解をとって「日本版」にするぐらいの手術があっても良かったと思う。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

ドイツ生まれのアメリカ人。どこでも働くことができるという考えに魅了され、正しい方法で行えば、ただ働けるのみならず生産的に働くことができると信じている。リセットはリモートワークを様々なフォーマットで行う方法を共有するコラボレーションスーパーパワーズ社のディレクターとして、講演、ウェブセミナー、ワークショップ、リモートワークを実践している専門家へのインタビューのポッドキャストによる発信(毎週)、ニュースレターの発行(隔週)、ピラル・オルティの「21世紀ワークライフ」ポッドキャストへのゲスト出演などを行っている。
またリセットは、世界各地のカンファレンスやMeetupなど多彩なイベントでプレゼンテーションを行ってきた。TED×トークは、リトアニア、カウナスにおいて「未来を解き放つUnbox the Future」というテーマで行われた。リセットのワークショップやウェブセミナーの顧客には、エールフランス、クロスナレッジ(ワイリーブランド)、エリクソン、IKEA、ING、ラボバンク、サンゴバン、ボルボなどがある。2018年1月に、「コラボレーションスーパーパワーズ」のポッドキャストと、「21世紀ワークライフ」ポッドキャストが、ワークプレイスレスによってベストリモートワークポッドキャストのひとつに選ばれた。
リセットは、100%リモートのハッピーメリー社(職場の幸福を追求するグローバルなプロフェッショナルの集まり)のリモートチームのマネジャーも務める。また、バーチャルチームへの取り組みに熱心な500名の集うオンラインコミュニティ、バーチャルチームトークを共同で設立している。リセットはオランダ在住だが、デジタルコネクションのあるところなら、どこでも仕事ができている。

「2020年 『リモートワーク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

リセット・サザーランドの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×