図書館評価の有効性 ――評価影響の理論を用いた実証研究

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  • 明石書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750351698

作品紹介・あらすじ

評価は組織をどう変えるのか――。公的機関で一般的となった業績評価は、組織や人々に何をもたらしているのか。公共図書館を対象とした質的・量的分析をもとに、「評価影響」の理論をもちいて評価の実態を明らかにし、評価の有効性を向上させる方策を提示する。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館評価の有効性を明らかにして、その有効性を現場の図書館で向上させる方策を提示する図書。興味のあるところを読む。

    日本の図書館評価は目標や基準の達成度を測る業績測定が中心とのこと。結論としては、図書館評価には、サービス向上や職員のモチベーション向上などの有効性が確認されるとのことだった。これらの有効性が確認されるルートとしては、「改善ルート」「目標達成ルート」「対外説明ルート」があるとのこと。この3つのルートと関連する項目を抽出したチェックリストが提示されている。チェックリストを使う図書館はどのルートを重視したいか把握し使うことを想定されている。「改善ルート」では、指標の設定、外部評価の実施、改善策の検討、アンケート実施がリストに上がっている。「目標達成ルート」では職員の理解、担当者の設定が上がっている。「対外説明ルート」では、外部評価の実施、改善策の検討、評価結果の公表、指標の設定、他の図書館との比較があげられている。

    評価の有効性が示されているので、適切に評価を行えば図書館はよりよくなりそう。

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著者プロフィール

新潟県長岡市出身。国立国会図書館職員。京都大学大学院農学研究科修士(農林経済学)、ジョージタウン大学公共政策大学院修士(M.P.P.)、筑波大学博士(図書館情報学)。専門は政策評価、公共政策。
〈主要著作〉
「エビデンスに基づく政策立案(EBPM)の推進に向けて:医療の経験からの示唆」『日本評価研究』20(2), 2020.
「業績測定を補完するプログラム評価の役割:米国のGPRAMAの事例をもとに」『日本評価研究』14(2), 2014.
「政策評価の手法:アメリカの評価理論と実践をもとに」『季刊 行政管理研究』(97), 2002.

「2021年 『図書館評価の有効性』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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