新大久保に生きる人びとの生活史――多文化共生に向けた大学生による社会調査実習の軌跡

著者 :
制作 : 箕曲 在弘 
  • 明石書店
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750353616

作品紹介・あらすじ

「韓流の街」から「多文化の街」に変貌を遂げた多国籍タウン新大久保。本書は新大久保の概要をはじめ、そこで働くネパール、インドネシア、韓国、ベトナム、中国など外国にルーツをもつ12名の当事者への大学生による聞き取り、さらには社会調査実習の授業実践ノウハウまでを収めたユニークな一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 2022年出版なのでもっとも新しいフィールドワークの調査の本である。新大久保という都心の地域における多文化のフィールドワークなので、都心あるいは首都圏にある大学でのフィールドワーク実習として学生には最適の本であろう。また、どのように講義を行い、どのように実習に行っているかも記載しているので役立つ。また、実習として週末に行くということで、それも交通の便と経費の面でも学生にとってやりやすいであろう。社会学あるいは文化人類学の学生にとってはもっとも役立つ本であろう。

  • 桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/653375

  • 女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000058160

  • 第一章 多国籍タウン新大久保
     1 新大久保における調査実習のはじまり
     2 フィールドとしての新大久保
     3 いかがわしさの排除(1990年代)
     4 韓流ブームに沸く新大久保(2000年代)
     5 ヘイトスピーチからの復興(2013年以降)
     6 外国にルーツをもつ人たちの生活史の記録に向けて
     Column1 さまざまな探究の方法

    第二章 大久保地区における在留外国人住民の多国籍化――都市部の多文化共生を考える前に
     はじめに
     1 全国の在留外国人登録者数の変遷
     2 新宿区における在留外国人の多国籍化
     3 大久保地区の在留外国人の増加
     おわりに
     Column2 大久保地区の店舗の変化

    第三章 学生たちがみた新大久保
     はじめに
     1 語学学校の密集地
     2 新大久保のゴミ問題
     3 多機能な店舗
     4 八百屋の多さ
     5 街中に見られる外国人向け情報
     6 さまざまな宗教施設
     おわりに
     Column3 多文化共生に向けて、民の声に耳を澄ます

    第四章 新大久保で生活する外国ルーツの人びとの生活史
     第1話 東日本大震災を経験したアジアン居酒屋の店主
     第2話 新大久保でひときわ目立つジャワ料理店の店主
     第3話 たくさんの夢を叶えた場所、日本―これからも続く挑戦
     第4話 新大久保をさらに発展させるために
     第5話 挫折を経て、新たな夢へ―憧れの日本で、故郷の味を
     第6話 優しさは日本とベトナムの架け橋となる
     第7話 人生を変えた仕事―日本で暮らすネパール人のために
     第8話 縁が導いた日本―温かさがつくる共生
     第9話 経営を学ぶために日本へ、そして不動産屋に
     第10話 国境を越えて、日本で暮らす―選んだ新大久保という街
     第11話 新しい人生を―日本でのチャレンジ
     第12話 私が探していたマイライフ―今はあくまで通過点
     Column4 履修者による学びの振り返り

    補章 新大久保をフィールドとした「社会調査および実習」の軌跡――多文化共生に向けた生活史調査の授業運営方法
     はじめに
     1 学内における協働
     2 授業の流れ―春学期
     3 授業の流れ―夏季集中講座
     4 授業の流れ―秋学期
     おわりに
     Column5 ラポールなき社会調査の作法

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著者プロフィール

1977年東京都生まれ
早稲田大学文学学術院准教授
専門は文化人類学、フィールド教育論。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。
博士(文学)。東洋大学社会学部助教、専任講師、准教授を経て、2021年より現職。
著書に『フェアトレードの人類学――ラオス南部ボーラヴェーン高原におけるコーヒー栽培農村の生活と協同組合』(めこん、2014年)、『人類学者たちのフィールド教育――自己変容に向けた学びのデザイン』(二文字屋脩・小西公大との共編、ナカニシヤ出版、2021年)がある。

「2022年 『新大久保に生きる人びとの生活史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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