かぜ

  • 亜紀書房
3.24
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本棚登録 : 82
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750514871

作品紹介・あらすじ

「かぜが どこからふいてくるか みにいこうよ」

俵万智さんおすすめ!

「風を追いかけて、心に翼が生えてくる。
一つのことを追いかけて、世界のことが見えてくる。
軽やかで深い絵本です。」

――かぜのこえに みみをすまそう

おねえちゃんのマチルデとおとうとのマーチンは、かぜをおいかけてのはらをずんずんかけていきます。ふたりがおしゃべりすると、かぜもピューピューうたいだし、すてきなせかいがあらわれます。

「国際アンデルセン賞」の絵本作家、
「つきのぼうや」の作者・オルセンの名作を、みずみずしい新訳で。

感想・レビュー・書評

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  • 国際アンデルセン賞画家賞を受賞した、デンマークの国民的画家、『イブ・スパング・オルセン』の、1963年の作品。

    かぜというより、台風を思わせる暴風にも思えるが、どんな状況でも考え方次第で、楽しくなることを教えてくれる、『マチルダ』と『マーチン』姉弟の微笑ましい好奇心が、印象的。

    「風がどこからふいてくるか、みにいこう」
    と、マチルダが言えば、

    「ぼくは 風のいきさきが しりたいな」
    と、マーチンが応える。

    そのやり取りから始まった、彼らの探究は、向かい風なのに、どこか楽しそう。

    また、

    追い風が好きな人と、そうでない人

    向かい風が好きな人と、そうでない人

    皆、それぞれの事情や思いがあることも知りながら、理知的なマチルダと、詩的なマーチンのやり取りは、爽やかな風のように、心地好く、想像力を刺激させられる。

    また、オルセンの絵は、上手いというより、味があると感じたが、時折、とても好きな表情だったり、東西南北、それぞれの風の描き分け方に個性を感じたりと、読んでいる内に親しみが湧いてきて、物語の終わり方も、お洒落で好きです。

  • 姉のマチルデと弟のマーチンが、風のなかを2人で会話しながら進んで行く。

    むかい風のなか、足をふんばって道ゆく人に風は好きか?と聞きながら。

    たくさんの声を聞く。
    それは、さまざまで。
    いたずらな風。いじわるな風。やっかいな風。
    でも、すずしい風。うれしい風。たのしい風。なんて声もある。

    姉弟の会話もちょっとした物語のようで、風がなければつまらない気になってくるから不思議だ。

    いっしょにこの冒険を楽しんで、とても清々しい気分になった。

  • なんとも子供らしい目線のかわいらしいお話でした。


  • 「#国際アンデルセン賞」の絵本作家、「#つきのぼうや」の作者・オルセンの名作です。

    毎日春の嵐でなんとかならないのこの風〜とボヤいている私、ついつい開きたくなるこちらの絵本!
    .
    マチルデとマーチンが風の中を歩きながら、「かぜ」の不思議さに2人が首をひねるお話しです。 いろんな人とスレ違いながら、風に感じること、風がもたらすことの多さを体感していきます。 自然現象の中で膨らんでいくイメージをこれだけ語れるのも凄い! 絵も楽しく、最後に ボサボサになった2人の髪の毛に大笑いです。
    .
    「風がどこからふいてくるか、みにいこう」
    と、マチルダが言えば、
    「ぼくは 風のいきさきが しりたいな」
    と、マーチンが応える。

    冷静なマチルダと、詩的なマーチンのやり取りはとても面白く、2人の好奇心がとても微笑ましいです。一緒にワクワクドキドキしてしまいますよ。
    風を追いかけて見えてくるその世界を知ると、なんだか強い風も好きになってしまいそう〜!
    .
    追い風が好きな人と、向かい風が好きな人、皆それぞれの事情や思いがある……なるほどね!
    .
    同じシリーズで「#あめ」も素敵なお話しです。
    .
    是非手にしてみて下さい、科学絵本のような、でもほっこりとしてしまう素敵なストーリーです。
    .
    #かぜ
    #イブスパングオルセン さく
    #ひだにれいこ やく
    #亜紀書房




  • 風に向かって進んで行く姉と弟。少し風が強すぎのようですが。

  • 科学のお話かと思ったら、メルヘンだった。

  • かぜもなかなか味わい深い。

  • 強い風が吹いた。
    姉のマチルデと弟のマーチンが風の吹いてくる方へ進んで、風がみんなにとってどんなものか見ていく。

    いろいろな風。

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著者プロフィール

1921年 、コペンハーゲン生まれのデンマークの国民的絵本作家。美術学校でグラフィックアートを学び、教職についていたが、挿絵と絵本に専念するようになる。代表作として「はしれちいさいきかんしゃ」(’56年)や日本でもロングセラーになっている「つきのぼうや」(’62年)などがある。

「2017年 『あめ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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