- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784750514871
作品紹介・あらすじ
「かぜが どこからふいてくるか みにいこうよ」
俵万智さんおすすめ!
「風を追いかけて、心に翼が生えてくる。
一つのことを追いかけて、世界のことが見えてくる。
軽やかで深い絵本です。」
――かぜのこえに みみをすまそう
おねえちゃんのマチルデとおとうとのマーチンは、かぜをおいかけてのはらをずんずんかけていきます。ふたりがおしゃべりすると、かぜもピューピューうたいだし、すてきなせかいがあらわれます。
「国際アンデルセン賞」の絵本作家、
「つきのぼうや」の作者・オルセンの名作を、みずみずしい新訳で。
感想・レビュー・書評
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国際アンデルセン賞画家賞を受賞した、デンマークの国民的画家、『イブ・スパング・オルセン』の、1963年の作品。
かぜというより、台風を思わせる暴風にも思えるが、どんな状況でも考え方次第で、楽しくなることを教えてくれる、『マチルダ』と『マーチン』姉弟の微笑ましい好奇心が、印象的。
「風がどこからふいてくるか、みにいこう」
と、マチルダが言えば、
「ぼくは 風のいきさきが しりたいな」
と、マーチンが応える。
そのやり取りから始まった、彼らの探究は、向かい風なのに、どこか楽しそう。
また、
追い風が好きな人と、そうでない人
向かい風が好きな人と、そうでない人
皆、それぞれの事情や思いがあることも知りながら、理知的なマチルダと、詩的なマーチンのやり取りは、爽やかな風のように、心地好く、想像力を刺激させられる。
また、オルセンの絵は、上手いというより、味があると感じたが、時折、とても好きな表情だったり、東西南北、それぞれの風の描き分け方に個性を感じたりと、読んでいる内に親しみが湧いてきて、物語の終わり方も、お洒落で好きです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
姉のマチルデと弟のマーチンが、風のなかを2人で会話しながら進んで行く。
むかい風のなか、足をふんばって道ゆく人に風は好きか?と聞きながら。
たくさんの声を聞く。
それは、さまざまで。
いたずらな風。いじわるな風。やっかいな風。
でも、すずしい風。うれしい風。たのしい風。なんて声もある。
姉弟の会話もちょっとした物語のようで、風がなければつまらない気になってくるから不思議だ。
いっしょにこの冒険を楽しんで、とても清々しい気分になった。
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なんとも子供らしい目線のかわいらしいお話でした。
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「#国際アンデルセン賞」の絵本作家、「#つきのぼうや」の作者・オルセンの名作です。
毎日春の嵐でなんとかならないのこの風〜とボヤいている私、ついつい開きたくなるこちらの絵本!
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マチルデとマーチンが風の中を歩きながら、「かぜ」の不思議さに2人が首をひねるお話しです。 いろんな人とスレ違いながら、風に感じること、風がもたらすことの多さを体感していきます。 自然現象の中で膨らんでいくイメージをこれだけ語れるのも凄い! 絵も楽しく、最後に ボサボサになった2人の髪の毛に大笑いです。
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「風がどこからふいてくるか、みにいこう」
と、マチルダが言えば、
「ぼくは 風のいきさきが しりたいな」
と、マーチンが応える。
冷静なマチルダと、詩的なマーチンのやり取りはとても面白く、2人の好奇心がとても微笑ましいです。一緒にワクワクドキドキしてしまいますよ。
風を追いかけて見えてくるその世界を知ると、なんだか強い風も好きになってしまいそう〜!
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追い風が好きな人と、向かい風が好きな人、皆それぞれの事情や思いがある……なるほどね!
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同じシリーズで「#あめ」も素敵なお話しです。
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是非手にしてみて下さい、科学絵本のような、でもほっこりとしてしまう素敵なストーリーです。
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#かぜ
#イブスパングオルセン さく
#ひだにれいこ やく
#亜紀書房
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風に向かって進んで行く姉と弟。少し風が強すぎのようですが。
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科学のお話かと思ったら、メルヘンだった。
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かぜもなかなか味わい深い。
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強い風が吹いた。
姉のマチルデと弟のマーチンが風の吹いてくる方へ進んで、風がみんなにとってどんなものか見ていく。
いろいろな風。