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- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784751208229
作品紹介・あらすじ
本書は、正信会水戸病院で今も取り組まれている「縛らない介護への挑戦」を、なるべく事実のままに伝えるものである。他の病院で縛られていた老人やその家族が、この病院の中でどう変化し、何を感じ、それは彼らの人生に何をもたらしたのか。一方の看護スタッフたちは、どんな壁にぶつかり、何に悩み、それをどう克服しようとしたのか。素直に記録したものである。
感想・レビュー・書評
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▼「縛る」という行為が人に与える傷は、本人にとどまらず肉親にとっても計り知れないものがあるでしょう。「なぜ安らかに送ってあげられなかったのだろう」という思いが一生の悔いになる場合もあります。その心の傷に医療従事者が気づくことがいかに大切なことか。
もちろん「縛らない介護」を実践することは、今の日本の医療体制の中では極めて大きな負担を看護婦や介護福祉士たちにかけることになります。その事実を一方で伝え、「どんな終末医療、週末介護」を私たちは望むのか、望みを果たすために何が必要かを考えるきっかけを提供したいという思いで、この本を書きました。(pp.220-221、「おわりに」)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「痴呆性老人を縛ることを廃止する」、という「抑制廃止」に挑戦した、福岡県の病院及び老人介護施設のドキュメンタリー。1999年11月に放映された、NHKのドキュメンタリー番組の取材を元に書かれている。抑制を解かれた老人達が、回復していく様が印象的。
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