チョッキー

  • あすなろ書房
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本棚登録 : 39
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784751522189

作品紹介・あらすじ

それは、突然聞こえてきた!少年と目に見えない謎の知性チョッキーとの深い友情の物語。イギリスを代表するSF作家ジョン・ウインダムが最後に残した傑作SF。

感想・レビュー・書評

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  • チョッキーっていう名前がかわいいと思う時と、不気味って思う時がある。
    宇宙はほんんとうに不思議。
    私が想像したチョッキーの容姿は甲殻類みたいなの。

  •  長く子どもが出来ず、思い悩んでいたゴア夫婦は、養子をもらう。夫妻は、マシューが養子であることを知らない地に転居し、順調な日々を過ごしていた。やがて、マシューの妹・ポリーを授かり、すべては順調に思われた。しかし、マシューには、チョッキーという他の人には見えない友達がいるらしいことが、徐々にわかっていく。それは、単に子どもらしい想像上の友達なのか…?
     
     地球外生物という設定なので、SFのジャンルになると思いますが、よりファンタジーに近い話で、引き込まれて読みました。

  • 子どもの頃ならば、こういう話を読んだり「E.T」などを観た後は、自分のところにも来ないかな、とワクワクしたに違いない。
    大人になった今は、この宇宙の片隅でひっそりと身を潜めていたほうがいいんだろうな、人類は、なんて思ってしまうのだけれど(ホーキング博士のように)。

    マシュー少年とチョッキーの交流やチョッキーの正体よりも、マシューを養子としてむかえたゴア家の家族の物語が興味深かった。
    語り手である「わたし」の、良き夫、良き父親ぶりとか。
    妻の気がかりに、耳を傾け、理解し、なだめ、息子の荒唐無稽とも思える話も、何とか理解し受け入れようと努め・・・・。
    父親としてアドバイスを与えつつ、元・少年の心を持って息子の望みを理解していることを示しているようなエピローグには、ちょっぴり感動させられた。

         CHOCKY by John Wyndham

  • 英国SF界の巨匠である著者の遺作となった最晩年の作品。1970年に早川書房から最初の版が出ているが、今回はそれを新訳したものだが、実にタイミングの良い再版だ。昨年、英国の著名な理論物理学者であるホーキング博士が、「宇宙には地球外に、数多くの知的生命体が存在し得る。しかし、彼らとの安易な接触は地球への壊滅的なダメージを与える可能性があるので避けるべきだ。」として、世界に警鐘を鳴らしたばかりだからだ。この作品は、その説を40年も早く先取りした内容で驚く。 SFと知らずに読み始めると、出だしは精神に変調をきたした多重人格の少年の物語かと思えるほど。今から40年前の英国中産階級の暮らしぶりは、なかなか優雅だ。父と息子の親しい間柄もほほえましい。チョッキーなる「モノ」は何者なのか?後半にいたって、ようやくSFらしくなる。適度なユーモアを交えながらのストーリー展開は熟練の味。

  • 息子のマシューが奇妙な独り言を言うのに気付いたのは、彼が11歳の春だった。マシューはどこにも存在していないチョッキーと会話していたのだ。妻のメアリーは息子の精神状態を心配し、専門家は首をひねる。チョッキーとはいったい何者なのか? マシューとチョッキーをめぐって次々を事件が起こりはじめる。
    SFの名手ウインダムによる作品。わかりやすくてSF初心者でもOK。

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