古代ローマ入門 (「知」のビジュアル百科 9)

  • あすなろ書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (62ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784751523094

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  • 古代ローマを生きた人々の生活が、日用品や兵士の甲冑、美術品などが鮮明な写真からうかがえる。大英博物館所蔵の資料より。

    この前に手に取った本は、古代ローマの街じたいを建築という側面から精緻に見たものだったが、今回は生活や儀式の道具に注目。

    いろいろな動物のブロンズ像が豊富。けっこうかわいくて欲しくなる。こういう動物を模したデザインというのも、ギリシア文化から連綿と続いているのだろうか。あるいはこうした日用品のデザインはわりと独創性に富んでいたりするのか。

    というのも、古代ローマの美術といえばギリシア美術のパクりだというのが有名な話らしい。領土を拡大するのに忙しくて、なんというか、熟す機会を逸したのか。

    まあ仮にそれが事実とはいえ、領土が広すぎるから、属州との文化融合もあちこちで起きていたはずで、どこまでを古代ローマ文化と呼ぶのかも曖昧ではあるのだろうが。

    ひとつ、求めていた「ウェヌス」をめぐる記述があった。
    愛、美、生産力」を象徴する女神らしいが、ユリウス・カエサルがこの女神の子孫とされていたらしい。ローマ人たちがこのウェヌスをヴィジュアル化するさい、やはりギリシアの愛の女神アフロディテの表象を借りていたようだ。

  • ふむ

  • 古代ローマは、お風呂と建築ね

  • 薄くて写真がいっぱいなのでとっつきやすい。でも写真の説明を全部読んでいくとそれなりに文量がある。

  • ローマ入門として、薄いのもあり読んでみた一冊。古代ローマ入門という書名だが、歴史の流れが分かるものではなく、大英博物館所蔵のローマ時代の遺物の写真を見ながら、当時の皇帝から庶民、奴隷、兵士の生活や芸術、工芸、土木建築等の文明全体を知れる資料集。紀元前後の帝国でありながら、主にギリシアからの文化の影響を受けており、当時の女性は化粧やお洒落が好きだったことも分かる。コロセウムに水を張って海戦を楽しんでいたのには驚いた。水道や道路、浴場などの技術力も凄く、実物写真を見ながら当時の日常を知れて楽しめた。

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