- Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
- / ISBN・EAN: 9784751524749
作品紹介・あらすじ
現代の子ネコたちの物語と千年前の先住民の伝説とが交差する、不思議な物語。サビーン川上流のうっそうとした森に、1匹の捨てネコが迷いこんだことから、千年に渡る物語が動き始める。
感想・レビュー・書評
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孤独だったネコとイヌ、そしてうまれた2匹の子ネコの物語。
並行して、ネコたちの住む森に千年前からいるヘビの物語が時を超えて語られる。森の木々の目線の話もはさまれて、千年の時を超えて森にくらすものたちのそれぞれの物語がつながってゆく。
どう物語が絡まってゆくのか、子ネコたちはどうなってしまうのか、悲しくなったり不安になったりしながら読んでいった。悲しいところもあるけれど、ああ、よかった、と心にしみこんでくるような物語。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
詩的な地の文がとても優しかった。時代がいったり来たりするのは苦手だったがこの物語は自分的にすんなり理解できた。過去は未来に繋がっていて、未来は今となって紡がれていく。愛はいつの時代でもそこに存在しながら人や動物や物を、撫でたり突き放したりする。色々な角度からの物語が絡まりながら時は進んでいくんだなと思った。丁寧に置かれた布石とそれをすっと吸収する文章に惹かれた。キングが意外といい男(?)だった…笑 始終、登場人物を優しく見守っていた木々たちはガーフェイスのこともたぶん悪く思ってなかったんじゃないかと思う。
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森に生きる、動物と木と魔物が出てくるお話。
猫の親子と老いた猟犬、ラミアでヌママムシの婆さま、巨大ワニのキング、樹齢1000年のテーダマツ、すさんだ人間のガーフェイス。森と川と流砂の土地。
過去(1000年前と25年前)と現在、登場人物毎に場面がころころ変わるので、読みにくい所もあるけれど。
夢と冒険と愛のある、良い物語でした。 -
猫の親子と犬の強い絆。森に立つ千年の歴史を持った樹。甕に閉じ込められたヌママムシの魔女とキングというワニ。ヌママムシの家族。悲しみとあたたかさ、涙と喜びが交叉しあう。雄大だが細やかな作品で楽しめた。
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資料番号:020227369
請求記号:933ア -
千年の森の不思議な怖さ、美しさをもっと見ていたいような気持ちに。
読み終わった直後はホッとする気持ちだったけど、後からじわじわと「愛」の重さについて考えさせられてしまう物語でした。
http://matsuri7.blog123.fc2.com/blog-entry-190.html -
最後は愛が、心を動かす。
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誰かを守りたいとか、誰かに必要とされたいとか、頼りにされたいとか
全ては相手への愛から始まってるんだよね。
過激になってしまうかしまわないかで。
婆さまも最後に気付いてよかった。途中まで、ひょえーって思ってたけど、ちゃんとハッピーエンドでした。
うまく言えないのが力不足なとこだけど、
こういう作品がニューベリー賞銀賞とかに入ってくるんだなって
なんか感覚で感じられた。 -
古き森とそこに住むものたちの話。
ネイティブアメリカンの伝承も一環となっているとのことですが、確かにそのような雰囲気が感じられます。
短いスパンで視点が変わります。
主人公も時代もころころと転がっていきます。
ですが、さほど読みにくいことはありませんでした。
まあ、本文がいかにも英文翻訳という感じだったこともあるかもしれませんが。
ある意味読みやすいですよね、こういう文章。
やっぱりアメリカらしい話です。
ディズニーちっくですよね、話の流れ。