菜緒のふしぎ物語 (おはなしさいた)

著者 :
  • アリス館
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (158ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784752003373

感想・レビュー・書評

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  • ちょっっと長谷川摂子の『人形の旅立ち』みたいな感じだな、と思った。
    『人形の旅立ち』の方が素晴らしいが、あれは小さい子には難しい。これは2年生くらいから読めそう。なぞときもちゃんとしてあってわかりやすい。

    古い家で、曾祖母と少女が体験する不思議な話。座敷ぼっこの気配を感じたり、ひな人形と踊ったり、死者の集まりを見たり。
    不思議な体験にもどこかしんとした静けさがあり、やたら大騒ぎしたり冒険したりしないところが好ましい。
    絵もぴったり。
    こういう本が好きな子には、成長したら『人形の旅立ち』を読んでほしいな。

  • 150年以上も昔に建てられた、おばあちゃんの家がお話の舞台。さよおばあちゃんのしてくれるお話はどれも不思議なものばかり。一人で遊びにきた菜緒もさよおばあちゃんと一緒に不思議な体験をすることに…

  •  菜緒の大好きなひいおばあちゃん(さよおばあちゃん)たちが暮らしているのは、150年以上も前に建てられたかやぶき屋根の古い家。その家をとりこわすことが決まる。泊まりに行った菜緒は、その晩、ふしぎな音を聞く。すっずん ずず ずっずん…母屋を歩き回っているようなその音の正体は…。

  • 奈緒のおじいちゃんおばちゃんの家は、築150年ほどの茅葺きの日本家屋だ。今度、建て替える前に一度遊びにおいで、と言われ、奈緒ははじめて一人でおじいちゃんおばあちゃんの家に泊まりに行った。
    さよばあちゃんは いろんなお話をしてくれる。奈緒はさよばあちゃんの話す不思議な生き物(妖怪)の話しが好きだった。
    その晩、真夜中に家中を何かが歩く大きな音を聞いた奈緒。一緒に寝ていたさよばあちゃんは、奈緒がその音を聞いたことに驚きながらも、それがやしきぼうずの足音だと教えてくれる。家の建て替えに抗議しているかのような大きな足音は、さよばあちゃんと奈緒の他の家人には聞こえない。
    翌朝、役所から電話があり、この家が県の文化財指定の申請をするから建て替えをしないように、言われる。さよばあちゃんが何かしたのか、古い家はそのまま残ることとなった。
    奈緒は家に帰るが、それから時々、この家を一人で訪れるようになる。
    4月の桜が散るころ、初夏の蛍が舞うころ、夏の海での海水浴、そして秋の庭でも、奈緒はちょっと不思議な体験をする。


    こねみゆらのイラストもあっていてよい。表紙は、4月の桜の頃、満月の晩に、おひなさんたちが押し入れから抜け出して年に1度の骨休めをして遊ぶ、というシーン。お約束の忘れ物もなんだか可愛い。

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