日向丘中学校カウンセラー室

著者 :
  • アリス館
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本棚登録 : 223
感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (136ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784752009481

感想・レビュー・書評

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  • 児童書。
    カウンセラー室ってなんとなく入りにくいイメージがあるけど、ここは用務員さんが出入りしていたり、カウンセラーの呼び名も名前にさん付けだったり、オープンな雰囲気でいいなと思う。
    深刻な悩みはあまり出てこないし、読みやすい文書なので、小学校中高学年からスイスイ読めそう。

  • 日向丘中学校のカウンセラー谷川綾のカウンセラー室から外に出てみた文化祭の1日。
    ・海賊はあがり症
    ・合唱中の出来事。舞台の上と下で
    ・お客さま、ネコちゃんを連れては…
    ・白猫と黒猫の謎
    ・“おれ”はカーテンの後で
    ・地域の人との連携
    ・イケメンには闇がある?
    ・蛙化
    ・後日

    〇時々挟まる他人視点がなければ、業務日記のよう。何気ない言葉や行動が、つながっているのだな
    〇蛙化。ええやん。むしろご褒美やん。←カエラー
    …恋に恋する女の子たち、男の子たちって、同じ体験をしてるのかもね!

  • さすが、まはら三桃さん。
    読みやすくて、最後にちょこっと仕掛けもあって、中学生にオススメしたい。
    続編も気になります

  • 【収録作品】1 かわいい勘違い/2 自分の居場所/3 ハルジオンとヒメジオン/4 三つの名前/5 何が金?
     よくも悪くも軽い。対象は小学校高学年くらいかと思うが、カウンセラー視点なので、むしろ大人に(やんわりと)刺さるのではないかと思う。

  • 実は何も解決してないかもしれない、でもそれでもいいのだろう。心が少し軽くなったり、落ち着く時間がとれたのなら。
    図書館にもたまに来たりします。何も言わずに入ってくる避難民。
    先生方にどう連絡するかは本当に迷いますね。
    何も連絡しなかったら迷子にしちゃうし。
    かと言って目の前でインターホンかけるのは本人にしたら裏切られたような気持ちになるかもしれない。
    最初のころは上手く連絡できなくて先生方に叱られたな…。
    常駐のカウンセラーさんがいる学校に勤務したことはないのですが、こういう場所があることで救われるのは子どもたちばかりじゃないのですよね、大人も、教職員もそう。
    時に保護者のカウンセリングもやったりしますからね、スクールカウンセラーさん。
    そのエッセンスだけですが、感じることができますね。

  • 短編集。
    どれもあっさーりした話。
    良く言えば読みやすく、気分転換代わりにサクッと読める。
    悪く言えばあっさりし過ぎてて物足りない。

    カウンセラーの綾さんも、どこか冷めているというか、もう少し生徒に寄り添ってあげてほしいと思った。
    生徒の相談内容も軽いものばかりで、まぁ小中学生向けならこのくらいの内容のほうがいいのかな?

  • 読みやすい文書で、テンポも良いですが、物語の起伏がやや平坦で、ページ数も多くないので、読書が好きなお子さんは物足りなさを感じるかもしれません。ただ、言葉づかいが丁寧で、内容も穏やかに進むので、読書が苦手なお子さんには、丁度よいボリュームといえます。年齢層としては、小学校低学年〜中学年のお子さんが読むのに適しています。教訓的というよりは、物語を楽しむための本といえるでしょう。

  • 自分の母校の中学にカウンセラーとして赴任した谷川綾と、カウンセラー室にやってくる生徒たちとのお話。
    用務員の清二さんや、綾が相談している相手とか、徐々に誰だかわかっていく。

    日本ではまだなじみの薄いスクールカウンセラー、読後も今一つな感じでした。

  • いつも解決があるわけじゃない

    「え?この話、これで終わり?」と思ってしまうけど、カウンセリングってこういうものなのかもしれない。いつも明確な答えや解決や意味があるわけじゃないということをこんなに忙しい時代を生きている私たちは忘れがちなのかも。
    双子は双子を見破れるか試したかっただけかもしれないし、2回も持ち出したお母さんの話がホントに心に引っかかっていたのかもしれないし。人の心はそんなに早く結論の出るものではないことを思い出させてくれる。
    でも現実はこんなに甘くないぜ!

  • 友達のつくりかた、教えてください!日向丘中学校、カウンセラー室。綾さんのもとにやってくるのは、ちょっと変った相談で・・・。オチにツッコミを入れたくなるけど、内容はほっこり。特にカウンセラー室の描写がとても素敵でした。棚の上にメダカと金魚の水槽。窓辺には観葉植物とハーブのプラウンター、セージグリーン色のカーテン。ロッキングチェア。こんなカウンセラー室があったら落ち着くと思います。

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著者プロフィール

福岡県生まれ。講談社児童文学新人賞佳作『カラフルな闇』でデビュー。作品に、『青(ハル)がやってきた』、『鉄のしぶきがはねる』(坪田譲治文学賞、JBBY賞)、『たまごを持つように』 、『伝説のエンドーくん』、『思いはいのり、言葉はつばさ』『日向丘中学校カウンセラー室1・2』『零から0へ』『かがやき子ども病院トレジャーハンター』など。

「2023年 『つる子さんからの奨学金』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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