みすてないでデイジー 2 (アスキーコミックス)

著者 :
  • アスキー
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本棚登録 : 31
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・マンガ
  • / ISBN・EAN: 9784756112101

感想・レビュー・書評

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  •  Jコミ読了。
     1997年にもアニメ化された永野のりこ先生の初連載作品。 超天才科学者高校生歩野零二郎は俗世界にまったく興味がなく学校めんどくせぇから破壊しちゃおうかなとか考えちゃう変態科学くん。しかしそんな彼が愛しのでいじーを発見しラブラブしようとすることから始まる物語。一方そんな変態にストーカーされることが決定したデイジーこと松沢ひとみはバカに振り回されないよう悪戦苦闘の毎日、周りの目がすべて気になるシャイボーイベーシスト山川、歩野を更生させようと色々仕掛けてみる社会復帰用サイボーグアニーなどアホみたいなキャラたちで送るギャグマンガ。

     宇宙いったり、ロボットに告白されてみたり、バンドしてみたりしなかったり、順序よくギャグをやってるかとおもえば突拍子もないところからヒューとオチが降ってくるこの感覚を一言で表せば「謎」そのもの。だが、不思議と面白いと思えてしまうのがさらに謎。なんだろうか勢いに任せてるように見えて計算されてるからなのか。それとも魂が合ってるだけなのか。

     なんだかもう一転二転しそうなとこで終わってしまうショートギャグなせいで余計にオチがどうでも良くなる感じ。作品後半からよりテンポ重視に読者にわかりやすくしたおかげで笑えるところが多かったです。SOLやHAL、カプセル怪獣、放射能ホイホイなどネタをかましつつ繰り広げられるギャグや歩野のひたむきな愛の攻撃にちょっと揺れるあゆみの恋心などのラブコメ要素に少し居心地の良さも感じました。

     最初はとんでもねぇめちゃくちゃなマンガだなと思っていましたが、読み進んでいくうちにどんどん楽しんでる自分がいました。読み終わってこの作品がアニメ化されたのが納得いきました。歩野のエネルギッシュさなんてアニメですごい映えそうですもんね。機会があったら見てみたいな。

  • 永野の永遠のテーマが初めて結実した作品。前半は80年代臭ぷんぷんのギャグ一辺倒(それも良い)だが、終盤は素直になれない少年少女の恋から目が離せなくなる。マッドな白衣少年が、少女に地球をプレゼントしようとするなんて局地的に素敵な話だな。

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