- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784756252524
作品紹介・あらすじ
経営視点から考えるデザイン。ブランディングデザインを学ぶ決定版!
ブランディング成功の秘訣とは──。
100以上のブランド再生や新規ブランド立ち上げの実績を持つブランディングデザイナー西澤明洋が、
デザインを経営資源として活用する手法「ブランディングデザイン」について徹底解説。
ブランディングにおいて重要視すべきは、マネジメント(経営戦略)からコンテンツ(商品や店舗、サービスなど)、コミュニケーション(WEBサイトやパンフレット、広告など)まで、一気通貫しデザインされていること。経営の中でデザインがリソースとして活用できるところはすべて手掛けるブランディングデザイナーは、いわばクライアントの「デザイン参謀」のような存在です。
本書では、“良い”だけでは売れない時代の企業経営に役立つ「ブランディングデザイン」について、デザインを使う側とする側、双方の視点を身につけることができ、ビジネスや経営に効くブランディングデザインの基礎知識が学べます。
西澤明洋:
ブランディングデザイナー
1976年滋賀県生まれ。株式会社エイトブランディングデザイン代表。
「ブランディングデザインで日本を元気にする」というコンセプトのもと、企業のブランド開発、商品開発、店舗開発など幅広いジャンルでのデザイン活動を行っている。「フォーカスRPCD®」という独自のデザイン開発手法により、リサーチからプランニング、コンセプト開発まで含めた、一貫性のあるブランディングデザインを数多く手がける。主な仕事にクラフトビール「COEDO」、抹茶カフェ「nana’s green tea」、ヤマサ醤油「まる生ぽん酢」、サンゲツ「WARDROBE sangetsu」、賀茂鶴酒造「広島錦」、芸術文化施設「アーツ前橋」、料理道具店「釜浅商店」、手織じゅうたん「山形緞通」、草刈機メーカー「OREC」、博多「警固神社」、ドラッグストア「サツドラ」など。
著書に『ブランドをデザインする!』(パイ インターナショナル)『クリエイティブのつかいかた』(日経BP社)『新・パーソナルブランディング』(宣伝会議)。共著書に『ブランドのはじめかた』、『ブランドのそだてかた』(日経BP社)がある。
グッドデザイン賞をはじめ、国内外100以上の賞を受賞。BBT(大前研一氏代表)オンライン講座「ブランディングデザイン」講師やECOSYX LAB (紺野登氏代表)のアドバイザーを務める。そのほか、大学、企業などでの講演やセミナーなども多数行う。NHKworld『great gear』出演。
http://www.8brandingdesign.com/
感想・レビュー・書評
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紙の本に宿るものを、読み手に届けるために:第7回「みんなでクリエイティブナイト」 - デザイン情報サイト[JDN]
https://www.japandesign.ne.jp/report/minnadecreativenight7-3/
ブランディングデザインの教科書 | PIE International
https://pie.co.jp/book/i/5252/詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
転職後に求められるであろうスキルに栄養を与えたいと思って手に取ってみた。ブランディングデザインの内容ともリンクし、とても読み易く整理されていた印象。ビジネス書は情報満載で読んでいる時はなるほどと思うが、キャパを越えて記憶に残らない事があるが、この本は繰り返しポイントを連呼するので身につくと思う。
デザイナー出身でマーケティング用語にはアレルギー反応を起こしがちだったが、そうも言っていられない世の中、是非とも実践していきたいと思う。 -
ブランディングについてほとんど予備知識のないまま読み進めましたが、本当にワクワクしてページを捲る手が止まらず、すぐに読み終わってしまいました。ブランディングとはどういうものか、うまくいくものといかないものと明暗を分けるのは何か、読み応えのある一冊でした。
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ブランディング/ブランドの書籍は、主にグローバル企業に関するものが多いが、本書は国内の中小企業でも実践しやすい内容が掲載されていて、非常に学びになった。
前著から10年立っているということだが、F−RPCDのフレームワークに関する説明も内容も加えられ、より骨太なブランディングプロセスになったように感じ、ブランディングって儲かるんですか?というよくある質問にもしっかりと応えられる内容になっている。
マーケティングとブランディングをなんとなく混同してしまう自分には冒頭からしっかりと定義されており、それだけでも読んだ価値があった。 -
■ブランディングの3条件
1トップの熱い思い
2良いモノ(サービス)
3コミュニケーションチーム
・「つくる」と「伝える」の両輪体制を自社で持つことが必要
=自前の「コミュニケーションチーム」を持つことがブランディングの条件
■「か・かた・かたち」
「か」:本質論的段階(思考や原理、構想)
「かた」:実体論的段階(理解や法則性、技術)
「かたち」:現象論的段階(感覚や現象、形態)
■ブランディングデザインの3段階
「M」マネジメントのデザイン
「C」コンテンツのデザイン
「C」コミュニケーションのデザイン
■MCCの3階層分類
・Cコミュニケーションはブランドの表現。顧客とのタッチポイント
・Cコンテンツはブランドの中核。熱い思いと高品質であることが大事
・Mマネジメントは経営戦略。ビジネスの仕組みのデザインは効果が大
・M>C>Cの順に、差異化が強い
・C>C>Mの順に、伝言ゲームが速い
・MCCの一貫性、縦串を通すブランディングディレクションが最重要
・Cコミュニケーションの横串を通すデザインディレクションも重要
■フォーカスRPCD
Pプラン→Cコンセプト→Dデザイン→Rリサーチ
■ブランディングデザインの8つのポイント
1.差異化できているか
2.シンプルであるか
3.コンセプチュアルか
4.構造化されているか
5.テイストがあっているか
6.メジャー感があるか
7.ディテールの完成度が高いか
8.美意識があるか -
・ブランディングとは
ブランディング=差異化
マーケティング≒売るゲーム
ブランディング≒伝言ゲーム
ブランディングの目的は売るよりも伝言
・デザインのプロセス
か(思考や原理、構想)→かた(理解や法則性、技術)→かたちの(感覚や現象、形態)
ブランディングディレクションは経営をかたちに
デザインディレクションはブランドの方向性を作る
・MCC⇒一貫性のあるデザイン
マネジメント(ブランディングディレクション)
↓
コンテンツ(デザインディレクション)
↓
コミュニケーション(デザインディレクション)
マネジメントレベルの差異化は持続性が長い
伝言ゲームの速さはコミュニケーションのデザインで作られる
トータルにブランドをデザインすると、感じる伝言ゲームが可能に
デザインの力を経営に、経営視点をデザインに。
フォーカスRPCD
最も重要なもの、フォーカス
一点にフォーカスすることで、ブランディングが強く、早く伝達する
文業がブランドのMCCの連携を阻害する
ブランディングはワークショップ型で、
提案ではなく、相談
フォーカスポイントは良いところ探しと、違うところ探し
リサーチは、メンバー全員で、一歩引いて行う
プランは、ポジショニング戦略から始める
クリティカルコア(模倣困難性を高める施策アイデア)が長期の差異化を支える
コンセプトは、会社経営の判断基準
ブランド名は日々使うツール
ブランドコンセプトはデザインのスタート地点
デザインはブランドコンセプトの具現化
デザインのメンテナンスがブランドを成長させる
デザインの言語化が共創を可能にする
シンプルなデザインはコンセプトを体現する
メジャー感と完成度の高さが共感と品格を生む
商品政策、商品企画、商品デザインの一貫性
自社の最大の強みをデザインに落とし込む
ブランドとは、「約束と生き様」
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商品を作る中で、ロゴなどは志や信念を型作るいちぶ。
上から流れるものをまず明確化すること。
何のためにの会社で、何のための商品なのか。 -
ブランディングデザインとは何か、西澤さんの言葉で分かりやすく説明してあった。
重要なことがたくさん詰まっているので、1回読んだだけではなかなか行動に落とし込めない。なので、2回目3回目と何度も読んでいきたい本である。
一読した今突き刺さったことは、以下2点。
「やらないことを決める」
「経営者とデザイナーの二人三脚」
やりたいことが沢山ある中、あれもこれもやるとてんこ盛りになって、結局誰にも何にも刺さらないものができてしまう。一点にフォーカスするということを目指す。また何を残すか、何を削るかを判断する力が経営者と共にデザイナーも必要。
ブランディングデザインは、ユーザーとのタッチポイントのクリエイティブを作るだけでなく、考え方や経営戦略まで、サービス・商品が関わる全てのデザインをRPCD(Research、Plan、Concept、Design)で経営者と共創していく。 -
ブランディングとは何か、マーケティングとの違い、よいブランドにするには、どうすればブランディングで儲けられるのか。
物は良くても売れていない会社を建て直す方法の一つ。
しかしトップ含めた経営上位層が同意し投資しなければ全くダメとも読める。 -
Facebookで友人が紹介していて購入。
「こういうなんとかセミナーみたいなタイトル苦手なんだよなー」とか思っていたくせに、すっかりファンに。ちょろいぜ、自分。
自分の仕事とのノリしろが残してあるので、急がずゆっくり読むほうが良いように思いました。
わかりやすく編集し過ぎなんじゃないか、教科書ではなくコラムだったり、事例を物語化しても楽しいよなーとか、とにかく読後も楽しい一冊。