- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784756255525
作品紹介・あらすじ
親子で読んでほしい、たくさんの愛を伝えられるメッセージ絵本
ここは、小さなどうぶつたちが暮らす森。どんなことをお話ししているのかのぞいてみたら…… そこは、やさしさであふれていました。「かなしい きもちはね、ふたを しなくて いいんだよ。」「あなたは、よいこ。なにかを じょうずに できなくても。みんなと 同じように できなくても。」つらいとき、心細いとき、いつもあなたの心にそっと寄りそってくれる、心温まる絵と言葉がつまったメッセージ絵本です。
感想・レビュー・書評
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大人でも読める優しくて温かい絵本。
絵も可愛くて癒されました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
絵がとてもかわいい。表紙と裏表紙の絵が対になっている。
小さくて ふわふわの動物が たくさんくらす森が舞台。体の小さい動物(こども)に大きな動物(親、おとな)がはなしをしている。やさしいことば、あるいはちょっと教訓めいたことばなど。いづれも心にしみてくる。
子ども向けの絵本かと思いきや、大人が読んでも癒される内容の本です。「たくさんの愛を伝えられるメッセージ絵本」 -
小さくてふわふわの、どうぶつたちへかける、大きいどうぶつたちの言葉が、暖色系を背景にしているのもあって、温かく心に染み渡り、ぽっと気持ちを和ませてくれます。
表紙を見ると、小さいお子さんを持つ、親御さんだけに向けた絵本とも思えますが、中身は、人生全般に対して応用できるような、大人が見ても、ハッとさせられるメッセージもあると思います。
例えば、
『99人に 合う 靴だって、
きみに 合わなきゃ 意味がないんだ。
みんなが 平気な顔をしていても
きみが、
ちょっと いたいな。なにか へんかも。
そう思ったときは、
むりをしなくたって いいんだよ』
は、自己肯定感の大切さや、人は人それぞれ、みんな違うということと、同調主義の危うさを感じさせられますし、結構分かっていない方、いらっしゃると思うんですよね。
それから、もう一つ、気になったメッセージは、
『わからないことは、なんでも 聞いてね。
同じことでも、何回でも 聞いてね。
一度 聞いて すべて わかっちゃう人なんて
どこにも いないんだよ。
それにね、
ぼくは、聞いてもらえるのが うれしいんだ。
安心して、たくさん聞いてね。』
これを、ある意味、現代社会への皮肉だなんて捉えると、私は疲れている人間だと思われるのだろうか?
しかし、職場では、「それ、この前も聞いたよね?」
と、よく言われたりすることもあるし(学校だってね・・)、現代社会で疲れることの多い、世の中において、毎回、これを喜んで応じられるのかというと、正直、微妙に思えるときもあるのではと思いますし、働きながら育児している方だって、毎回、落ち着いて向き合えるかは、分からないですし。
そうした思いもあって、このようなメッセージに、必要性が生じるということは、今の世の中に蔓延る問題点を教えているということにもなり、それについても、考えなければいけないような気がいたしました。
なんて、堅苦しいことも書きましたが、周りが何と言おうが、ここに書かれたメッセージを読んで、安心できるのは確かですし、裏表紙の見開きには、メッセージカード風のデザインもあって、プレゼントにも最適だと思います。 -
もう、最高に可愛い動物たちの絵にゾッコン。
この動物のおやこの全体のフォルムと手というか…
指先というか…
なんとも言えないほど愛らしい。
そして、目にためてる涙。愛おしい。
親子で読み聞かせというよりも
大人にもジーンとくることばがたくさんある。
かなしい きもちはね、ふたを しなくて いいんだよ。
から始まっているが、中でも一番心に響いたのは、
きみが なにに おこっているのかは、わからない。
わたしに わかるのは、きみが 今 とてもこまっていること。
とても かなしんでいること。
だから 今は、ぎゅうするね。
心を、ぎゅうするね。
この絵は、エゾシマリスのおやこだろうか。
エンエンと泣いている子どもは、ママのしっぽをぎゅうとつかんでいて、ママは頭を撫でながら抱きしめている。
なんとも感動する絵だ。
どれも短いことばなんだけど心に沁みてくる。
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勝手に始めた「人気の絵本の特徴を見つけよう」の試み8冊目。
ネットで調べるとかなり評価の高い作品。
内容は動物のイラストの隣に、"ありのままのあなた"を肯定してくれるあったか言葉が綴られたヒーリングエッセイ。
直近で読んだヨシタケシンスケさんの『メメンとモリ』でも感じたが、子どもよりも、人間関係に疲れた大人に刺さる作品だなと思った。
あとは、保育園児くらいの子よりも、小学生くらいの子どもで、友達付き合いに疲れてしまった子が、心を開ける人と一緒に読めたらいいかなと。
勝手ながら読者層をイメージしてみました。
かなり個人的な趣味の問題で、イラストがそこまで好みではないので星は4つ。 -
長く使ってすっかり肌に馴染んだ毛布のような
暖かい陽だまりのような
甘いココアのような
今の自分を丸ごと包み込んでくれる
優しい絵本です。 -
綺麗な言葉と、かなり可愛らしい絵。
本当にこういう世界が存在すれば素敵だろう。現実は違う。悲しい程に…
幼稚園くらいの時に読んだら、私にでもすんなりとこの言葉達が入ってきたのだろうか?子供を産みたての頃なら入ってきたのだろうか?
自問するけれどわからない。
絵空事の世界のことみたいだ。
本が悪いわけではなくて… -
大人になると誰もこんな言葉言ってくれないなと思いながら読みました。
自分に自信がなくなった時に読みたくなる絵本でした。
心が弱っている時に読むと泣いてしまいます。 -
物語ではなく、子どもがお母さんから言われたら嬉しい言葉が詰まった名言集のような絵本でした。
つまり、こういう言葉で子どもを励ましてあげなくては、と親が気付くための本でもあります。
子どもたちは今何かに悩んでいて読んだわけではないので、こちらが心を込めて読んでも内容は刺さっていなそうでした(笑)でも、優しくて温かい動物の親子の絵に、かわいい〜と癒されていました。
普段からこの本のような言葉をかけてあげられたら、子どもの記憶に残り、いつか壁にぶつかった時の手助けになってくれると思います。