黎明のアルストピア: ベッリーニからレオナルド・ダ・ヴィンチへ (イタリア美術叢書 1 初期ルネサンス)

  • ありな書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784756618603

作品紹介・あらすじ

西欧の美術や文学に関心をもつ者にとり、「ルネサンス」はいまだに魅惑的で憧憬を誘う言葉であろう。「再生」や「復興」を意味するこの語は、古典古代すなわちギリシアやローマの文化にもとづく文化運動を意味する。……類似の概念はさらに一四世紀、ジョットによる絵画やダンテによる詩の「再生」という概念にまでたどることができる。とりわけ……古典的な定義、「古代の復興」、「世界と人間の再発見」、「個人の台頭」は、いまだにこの歴史的事象についての一般的な理解の基本でありつづけている。古典的な定義におけるルネサンスは、一四世紀のイタリアにおいてその先ぶれが見られ、一五世紀において顕在化したおもに文化面における現象であり、中世と近代を画すものということになる。それは「人文主義」という、ギリシア/ラテンの文化に基盤をもち、一見復古的な方向を示しつつも、実際は大いなる革新であったということになる。本書が目指すのは、具体的な作品論のレヴェルでのイタリア・ルネサンス美術の見直しの提案である。すなわち、ルネサンスの「神話化」されたイメージの「脱神話化」を試みることである。より具体的には、イタリアの文芸、とくに美術に関する叢書の第一巻である本書では、近代イタリア美術の黎明期として一五世紀初期ルネサンスに焦点をあて、代表的作品をとりあげつつ、宗教、政治、経済など、それらの作品が生みだされた当時の社会的コンテクストとの関連において分析を試みる。また美術作品をとりまくもうひとつのコンテクスト、文学と思想に代表される文化的コンテクストについてもアプローチを試み、美術という世界を解き明かすものである。

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