自分がいなくてもまわるチームをつくろう!
- 明日香出版社/クロスメディア・パブリッシング(発行) (2008年1月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784756911551
感想・レビュー・書評
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読みやすい文章です。一方で内容は、すっきりとしたmanager・leader論。オペレーションはマニュアル化して降ろし、考える時間を確保すべき…その通りです、あるべきは。
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山口正人、豊田圭一著「自分がいなくてもまわるチームをつくろう」アスカ出版社(2008)
たしかに、自分1人ができる時間って限られています。どうやったら自分がいなくても回るチームづくりができるのか。これは究極の課題です。この本に関しては、まあ、一般的な事が書かれているのみにとどまっているのでちょっと残念。
*チームリーダーに求められているのは、チームのビジョンや目標をつくり、それをメンバーと共有する事につきるものかと思っています。 -
”MBA(Management By Absence:不在のマネジメント)
・リーダーの責任=チームの成果に責任を持つ (p.28)
誰よりもチームのことを思い、自らが積極的にチームを率いるべき。口先だけでなく、行動で。
・リーダーが集中するべきこと (p.32-36)
早い段階でしくみをつくり、自分がいなくても事業がまわるようにする。その結果、考える時間をつくりだす。
・残業をゼロにして成果を出すしくみをつくる(p.44)
メンバーより早く帰ることを心がける。「自分のやっている仕事は成果を出すために本当に必要なことなのか」を問う。ムダな仕事を見直す(引き受けない)
★メンバーのToDoリストを管理するのではなく、ゴール設定を管理する (p.87)
★人生目標に沿った仕事目標を設定する (p.120-123)” -
次年度準備のためサラリ読み。読みやすい簡潔な文章。マニュアルを作るだけでなく管理するシステムまで構築する、あたりが良かった。チームで成果をだす、実践すると難しい…。
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仕事をしている上で、配置変更はつきもの。
それでは、これまでいた部署で自分がいなくなったあとも問題なく仕事を回して行くためには、あらかじめどんな準備がいるのだろう。
これだけやっておけばいい、という内容というよりは、自分で考えた上で、その補完に本書をといった活用法が妥当かな。 -
「目の前のことに忙しくて、
将来のタメのやるべきことができていない・・・」
というのは、みんな思っている悩みではないでしょうか。
本日ご紹介する本は、
どうすれば、日々の仕事に追われることなく
やりたい仕事や、将来のための仕事が
できるようになるのかというテーマで全般的に
書かれた本です。
ポイントは
「依存しない」=「自立」
「決められた仕事をする」意識ではなく、
チームとして成果を上げることを念頭に
自ら考えて行動することが重要です。
みんながそうしていくことによってしか
状態を良くすることはできません。
「先を見据える」
ルーチンワーク以外に将来の売り上げにつながる
活動がどれだけできているでしょうか?
活動はできていたとしても、
その活動によって実際に成果がでないと
意味がありません。
先を見た取り組みと、
フィードバックが大切です。
「風通しのよいチーム」
メンバーが自分の考えてることを自由に言える
雰囲気というのは大事です。
自分を理解してもらい、相手を理解するには、
お互いが何をどう考えているかを伝えるしかありません。
すべては、そこから始まります。
「個別ミーティング」
複数人が参加する会議では、
メンバーの本音を聞くことは、あまりできません。
日々のメンバーとのコミュニケーションの中から、
問題点を発見し、その問題を解決するために
会議を開くのが良い会議です。
ぜひ、読んでみてください。
◆本から得た気づき◆
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「リーダーの役割」=仕組みをつくり、事業がまわるようにすること
ムダな仕事をなくす方法=「期限をつける」
自分を理解してもらい、相手を理解するには、お互いが何をどう考えているか伝えるしかない
マニュアル化=「頭をつかわずに業務をこなすため」
「先を見据える」=ルーチンワーク以外に将来の売り上げにつながる活動をしているか?
複数人が参加する会議では、メンバーの本音を聞くことはできない
できるだけ多くのスタッフの問題点と解決策を聞き、この中から会議で議題として取り上げる
商人は、相手にどれだけ”得”を与えたかによって、どれだけの”得”を得られる化が決まる
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◆目次◆
第1章 あなたの本当の仕事は何ですか?―セルフ・マネジメント
第2章 新しいビジネスを考える時間を生み出す―タイム・マネジメント
第3章 メンバーが自分で考え動くようになる―チーム・マネジメント
第4章 日常業務をマニュアル化する―ルーチンワーク・マネジメント
第5章 会議でチームのビジョンを示す―ミーティング・マネジメント
第6章 だれが欠けてもまわるチームをつくる―MBA(不在のマネジメント)
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◆マインドマップ◆
http://image01.wiki.livedoor.jp/f/2/fujiit0202/e396ba0e8fc45a35.png
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チーム
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職場を回す"仕掛け"がメイン。
いかに部下に考えさせるかについても、若干は触れられているが、この当たりを深く言及してほしい。 -
著者は、二人の共著となっている。
「山口正人氏」・・ニューサウスウエルズ大学にてMBAを取得。㈱高島屋、パリタカシマヤを経て豪州系、英国系投資銀行でアソシエートディレクターを務めた後、ビザコンサルティング等を手掛ける会社㈱日本ブレーンセンターオーストラリアを設立しその後、2つの企業の代表者・取締役等を務める。
「豊田圭一氏」・・大学卒業後、清水建設㈱入社。建設現場、海外事業部を経て退社し海外コンサルティング事業の企業に参画。企業派遣留学のサポートに関わる傍ら国際通信企業の顧問やSNS開発会社の創業者兼取締役として活躍後、数社の企業の役職を兼任。
本書は、「MBA」について書かれている。
しかし「MBA」といってもMaster of Business Administrationの経営学修士号のことではなく、Management by Absenceの(不在のマネジメント)について書かれている。
「不在のマネジメント」とはリーダーがオフィスにいなくてもチーム(組織)がまわるということ。今や、組織の形態も様々になり、必ずしもトップダウンの命令系統に従って組織が成り立つわけでない。そして1人のスーパーマンがいるから組織がまわるわけでもない。それでも組織はまわっていかなければいけない。そのためにリーダーはどのようにうまくまわる組織をつくればいいのか。
この疑問について本書は、リーダーが楽をするためではなく、これからの新しい形のリーダーシップのあり方、新しい形の組織のあり方を考えさせられる構成となっている。大きく分けて以下の6つのマネジメントから成っている。
①セルフ・マネジメント
②タイム・マネジメント
③チーム・マネジメント
④ルーチン・マネジメント
⑤ミーティング・マネジメント
⑥不在のマネジメント
日頃業務を行っていく上で「チームマネジメント」については多くの悩みを持ちながら自分自身も携わっている。本書の帯にある「いいかげん、自分でやった方がはやい・・・」から卒業しよう!」というコメントを読み正直ハッとした。
多くの本には自分ではなく他人に今自分がやっている他人でも出来る事を任せ、自分にしかできない将来に向けた生産的な仕事を自分がやろうというようなことが書いてある。
それでも正直いってそれができていない。しかし、言い訳ばかりではだめで、そうすることがチームにとっても良いこともわかっている。
もしかしたら、自分は日頃慣れているルーティン的な業務をするのが心地良くて、新しい生産的な仕事から逃げているだけなのか?という疑問も浮かんでしまった。
「よし!!ここは発想を変えてまかせよう!!」とそんな気持ちを奮い立たせてもらったそんなきっかけになるような本であった。
普段自分が「チームマネジメント」に対しての疑問等も体系的に書かれており、俯瞰的に捉えられているものの比較的現場を意識された書き方となっており、即実践しやすく考え方も非常に自分との思いも似たところがあり理解しながら読むことができた。
特に2つの項目
チームのやるべきことの4ポイント
①目標設定
②マニュアルの活用
③ITツールの活用
④ミッションマネジメント
チームの一員として意識すべきことの5ポイント
①責任感
②積極性
③柔軟性
④協調性
⑤効率性
については非常によくまとまっており、目から鱗の気づきが盛りだくさん。
早速上記2つのポイントを特に意識していき、MBAを実践していくことにしていきたい。