株「会社四季報」の鬼100則 (ASUKA BUSINESS)

著者 :
  • 明日香出版社
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本棚登録 : 115
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784756921536

作品紹介・あらすじ

10万部突破の人気シリーズ「株の鬼100則」シリーズ最新刊!
東洋経済新報社の季刊『会社四季報』をもとに、
儲かる株を見抜く方法、動兆を予測する方法などを100項に渡って説きます。
四季報を活用して「勝つ」ための本。

感想・レビュー・書評

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  • 四季報の見方がザッとわかりました。
    タイトルは盛りすぎ。。鬼の鉄則でもないし、100も実質ルールないっす。

    昔は四季報命だったと思うけど、今のところは株探かな、てことで。

  • 金曜日に「会社四季報」が発売になった。




    「会社四季報」は日本株に投資する人なら必須アイテム。





    ちょうど3連休なので、本あるいはWebで情報を得て、火曜日からの相場に備える方々もいるだろう。




    しかし、あの分厚い本を読みこなして実際の投資に活かせるかというと、モクモク羊のような初心者には難しい。




    今回の本は、書店で目立たないところに置いてあり、中身も多色で見やすいイラストもないが、四季報の活用の仕方が書いてある。




    この前、「会社四季報」を出版している東洋経済新報社がYouTubeセミナーを開催していて、投資スクールの講師をしていて著書もある藤川絵里さんをゲストに迎えていた。




    そこで2重の黒矢印に2つのニコチャンマークがついている銘柄を見るのも1つのポイントと述べていた。





    その他にも四半期の売上、「独自増額」のようなコメントにも注目すると良いとも述べていた。





    今回の著者も矢印とニコちゃんマークで万全かと述べている。




    会社四季報が発行された時点と発売当日の間には、原稿を提出、出版、書店での発売などのプロセスがあるので、タイムラグがあるのは避けられない。





    Yahoo、株探、口座開設しているネット証券会社などで最新の情報をチェックする必要がある。



    著者は四季報は「最低限入れておきたい」ファンダメンタルズの知識と指摘している。




    四季報にあるの、「十分なデータ」ではなく、「最低限必要な情報」なのだとも述べている。




    ポストイットで特定のニコちゃんマークと矢印にポストイットをペタペタ貼って、実際に投資して株価が上昇すれば、みんなウハウハになるが、そう簡単にはいかない。




    もうすでに「織り込み済み」の情報で、個人投資家が買った頃にはピークで後は下り坂で、ムンクの叫びのような表情になり、損切りせざるを得なくなることもある。





    読んでいくと投資をするには、四季報を読む+αが必要になる。





    後はタイミングも重要だな。

  • 「会社四季報」という、誰にも等しく提供されている情報を、どう日々の投資に活かすか。逆に、四季報のデータだけに拘束されてはいけないことは何か。この本では、そうした逆説的な点についても、実践的にとき明かしています。 各章のはじめに掲載されている著名人の名言も、とてもよいです。有名な投資家のものが多く、含蓄があります。 投資中級者以上には物足りないかもしれないですが、初心者には各項目の説明がわかりやすく、指標の目安も書いてあるので、参考にしやすい一冊となっています。

  • 10倍株をあぶりだす方法を伝授
    詳細株知識に入力

  • テンバガーを買いたい人向けの四季報の読み方。
    基本的にはキャピタルゲインを目指す人向け。
    四季報の読み方としては十分すぎるほど面白かったので良し。

  • 株式投資の知識を学びながら、経営に必要な知識まで学べる本です。
    株の売買の判断基準となるのは、まずは業績になりますが、最初はどうやってそれを調べるかも戸惑ってしまうことも多いのではないでしょうか。
    会社四季報には、業績を分析するための情報が豊富に掲載されていますので、その読み方がわかれば、判断材料として使えるようになります。
    実は、業績を分析するのに必要な知識は、経営にとっても必要な知識であることが多いようです。
    株式投資はしないというビジネスパーソンにとっても、使える知識を得られそうですよ。

    【特に覚えておきたいと感じた内容の覚え書き】
    「『うちの会社の株を持ちましょう』と社員にいえる『持ち株会』が株主にいるのは、『株を持っておけば価値が上がる、配当が出る』というメリットを自信を持って言える会社。実際に結構な数数を持ち株会が持っているなら、社員たちは自社に希望を持っているので『信用できる』要素になる。」
    →社員に還元しようとする方法です。社員の満足度を高め、働きがいのある会社となる可能性の1つとして考えてみてもよいかと。
    「会社の研究費、開発費は次なる成長のエンジン。計上している会社の方が将来への期待は大きい。DXが盛んに言われ、これからは仕事や生活全てがデジタルにつながり、従来のアナログの仕組みや思考は通用しなくなる。これを取り入れることで効率的に高付加価値を生み出せるなら、注力しない手はない。」
    「全ての業界にはトレンドがある。その中での『勝ち負け』は一律ではない。人間がやる仕事なので、当たり前に揺れがあると認識したい。環境が同じでも、差が出るのは仕方ないのは、投資の世界でも同様。」
    →確かに、経営において、いつも順調ということは基本的にないのかもしれません。大事なのは、順調な時にもトレンドを見て、そうでなくなった時にどうするかを考えておくことかもしれません。現状維持ではなく、常に投資を考えておくことが重要です。

    【もう少し詳しい内容の覚え書き】

    ○「業績」を読む
    ・実業の世界では売上が多いことより「儲け=利益が多い」ビジネスの方が評価される。利益の中で最もシンプルなのが「営業利益」。本業の売上高から売上にかかった費用等を差し引いたもので、この数値が良いと、会社が本当に儲かっている。いかに売上が伸びても、人件費がかさんだり、広告費を使いすぎて、会社の活動が効率的でなければ、利益も現金も残らない。
    ・会社が儲かっていて、投資運用もできて経営の舵取りがうまくできているのかを判断するには「経常利益」に注目。IFRS方式では「税前利益」。企業が、本業以外の利益を含む事業全体から経常的に得た利益。会社は利益を得る機会を増やすため、本業以外にもあらゆる方法で収益の道を探す傾向にある。営業利益と経常利益に大きく差がある企業は、何から利益を得ているかチェックする。

    ○会社の安定性、やる気、信用を判断する
    ・株主構成、社長の株の持ち分はしっかり見ておく。社長の個性、能力、人脈等はその会社の成長、将来性に大きく関わる。会社は法人でも、それを動かしているのは人間。特に、トップである社長にかかわることの影響は極めて大きい。
    ・社長が筆頭株主であるオーナー社長は、意思決定の速さ、創業社長の意欲が業績のポイント。人となり、考え、ポリシー、経歴、特性といったことは知っておきたい。
    ・社長以外の親族が株主の上位の場合、経営方針も家族優先という可能性もある。家族はまとまっていればよいが、時に割れることもある。経営は透明性を求められるが、家族内の内輪の事情で経営方針や判断が大きく左右されるようでは問題もある。
    ・「うちの会社の株を持ちましょう」と社員にいえる「持ち株会」が株主にいるのは、「株を持っておけば価値が上がる、配当が出る」というメリットを自信を持って言える会社。実際に結構な数数を持ち株会が持っているなら、社員たちは自社に希望を持っているので「信用できる」要素になる。

    ○財務状況を見逃すな
    ・赤字続きの会社は、返済の必要がない自己資本が決まって少ない。借入金が多いと、金利が低くても負担は大きく、倒産の危険性は上がる。運転資金の原資としての借入が常習化する自転車操業に陥っていないかは、外から見えにくい。40%の自己資本比率は欲しい。
    ・負債総額が資産総額を超える債務超過は、イコール倒産とは限らない。借金を何らかの形で返すか、新たに株を売り出して資金調達するとか、思わぬ事業の好転で危機を脱することもある。赤字と債務超過は同一ではない。赤字でも支援する金融機関があれば生き残れるし、しかるべき展望に基づいた経営方針があれば、やがて黒字化し、会社の財務が改善することはある。
    ・有利子負債が大きくても、過大な債務でなければ「借金体質」と見るのは早計。特に新興の企業は、結果を出す前に「種をまく」「研究する」という活動を行う。それを支援するために金融機関は資金を貸し、投資家が株を買って支援する。銀行は、返済の見込のない企業には貸さない。
    ・会社の研究費、開発費は次なる成長のエンジン。計上している会社の方が将来への期待は大きい。DXが盛んに言われ、これからは仕事や生活全てがデジタルにつながり、従来のアナログの仕組みや思考は通用しなくなる。これを取り入れることで効率的に高付加価値を生み出せるなら、注力しない手はない。
    ・設備投資は企業の活動の中でもわかりやすく前向きな動き。これを行わない企業は投資の対象として疑問。現在はSDGsの動きや脱炭素、再生エネルギー、水素社会に向け、多くの企業が公共性の高い、環境に配慮した経営に向け、設備投資を行いつつある。
    ・キャッシュフロー(CF)がマイナスの会社は要注意。赤字が続いている企業はキャッシュが少ないかマイナスなので、よく見ておく。
    ・営業CFは本業による稼ぎを表し、これがマイナスだと売上不振、代金回収に問題、経費が多すぎる等の経営上の重大な問題が潜んでいることが多い。
    ・投資CFがマイナスなのは、未来志向で成長する企業の特徴。営業CFのプラスを投資に回すことを継続的に行っているかが大切。
    ・資金調達による財務CFは、借入金の返済や、投資家への優待や配当によりマイナスとなる。営業CFのプラスで賄えているのであれば、マイナスは悪いことではない。
    ・CFは全体のバランスが大事。上場間もない場合は仕方ないが、全体でプラスでも、営業CFのマイナスを財務CFで補っている場合は、借入過多で経営状態は良いとは言えない。投資CFで補っている場合は、資産売却で補填しており、これも良くない状態。

    ○「コメント」から読み解く内容
    ・それぞれの企業には「儲けのタネ」があり、それがどれだけ業績の伸長に貢献するのか、個々の業績の変化率を検証しながら見ていくことが大切。企業は常に「その先」を見据えながら、新しい手を打ち、強化する。それが適切で、勢いのあるものであれば、ユーザー等から受け入れられ、販路が広がり、売上が伸びる。つねに前を向いて、希望される事業を展開する。それを読み取れるかが投資では重要。
    ・全ての業界にはトレンドがある。その中での「勝ち負け」は一律ではない。人間がやる仕事なので、当たり前に揺れがあると認識したい。環境が同じでも、差が出るのは仕方ないのは、投資の世界でも同様。

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著者プロフィール

石井経済研究所代表。バブル時代から資産運用の現場で活躍し、不動産ではオピニオンリーダーとして、テレビ、ラジオ、雑誌などマスコミで大活躍。分野は不動産、金融、株式、ビジネス、自己啓発と極めて広い。著作は300冊を超えているが、すべて自己の体験や実践をもとに表現している「実践派」。地に着いたノウハウをもとに評論や講演、相談業務を行いファンも幅広い。1939年、栃木県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。文化放送を皮切りに新聞記者に転身。48歳で評論家活動に入る。
おもな著作は『デイトレ必勝 板情報・チャート・移動平均線の読み方』『短時間で裏読みまで日経新聞の読み方』『知らないと損!経済ニュースが分かる本』(明日香出版社)『お金力がつく本』(ビジネス教育出版社)など多数。現在、毎日新聞で「住宅ローンのアドバイス」の連載を長期に行っている。

「2009年 『世界一やさし~い 経済のイロハがわかる本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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