テレコム・メルトダウン: アメリカの情報通信政策は失敗だったのか
- エヌティティ出版 (2005年2月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757101487
感想・レビュー・書評
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アメリカ通信業界における論争、法律の話が主
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エリ・ノーム、ローレンス・レッシグ、トーマス・ヘイズレット、リチャード・エプスタインといった論客がフィナンシャルタイムのオンライン版(FT.com)のコラムに書いたものを書籍化したものです。
アメリカ国内に向けた時評コラム(しかも4人がばらばら)ということで、邦訳で読むにはかなり手ごわいタイプのものですが、各コラムに訳者が補足することで、背景含めてカバーしようとしています(できているかは別)。
掲載されたコラムは2002年から2004年のものということで、当時から世の中は先に進んでいるのですが、問題群の設定自体はあまり変わっていません(数年しか経っていないので当然といえばそうなのですが)。既存固定電話会社の規制の話、インターネットの中立性の話、電波利用の話、著作権の話、いずれも今日の日本でも大きな課題を含んでいますね。通信関係のBlogでも有名で著作も多数ある池田信夫さんなども問題意識を共有しているかと思います(結論は別)。
ここで取り上げられている内容には賛否両論があるのだと思いますが、透明な議論が最低限必要なんでしょうね(結果が出るかは別)。
世の中難しいですね。 -
ネット上で展開された、アメリカの4人の学者によるコラムを日本語に訳したもの。テーマはまさに、これからのインターネット。2002ー2003年の状況を鑑みると既に「過去」だと感じるのは、ウェブの世界が速すぎるのだろうか、それとも論じる学者が遅すぎるのだろうか。