- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757101586
作品紹介・あらすじ
インターネットが社会関係資本に与える効果を実証的に分析。
感想・レビュー・書評
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全般的に、記述の密度が薄すぎず、濃すぎず、といった印象。
社会関係資本の構築・維持のために、インターネットをメディアとして利用することは、絶対的な価値・効果を持っているわけではなく、そこそこの程度であり、負の側面も、また、そこそこに考えなくてはいけない、という論証。
私には特にセルフヘルプグループ(SHG)、とりわけインターネットとエンパワーメント、また、水平な社会ネットワーク構造を持つ集団を形成・維持するための提案(特にリーダーの必要性と集団同士の連携)についての記述が興味深かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
そもそも、パットナムも指摘しているとおり、昨今のコミュニティの衰退に対する処方箋のひとつが、インターネットにおけるオンライン・コミュニケーションを通した社会関係資本の構築であった。本書はその論点を敷衍しつつ掘り下げ、ネット上とネット外をまたぐ人間関係のあり方を考察している。論調はやや慎重で平板な感じもするが、いろいろと示唆に富むところの多い1冊である。
http://d.hatena.ne.jp/hachiro86/20080229#p1 -
先行研究がよくリファーされている文献であると思います。インターネットと社会関係資本という理論的な見地とシニアネットという活動団体からのフィードバックという実際上の見地の両面からのアプローチが巧みでした。
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日経書評061119
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