第1回ノーベル賞候補北里柴三郎の生涯

著者 :
  • エヌティティ出版
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本棚登録 : 11
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757140493

作品紹介・あらすじ

日本近代を拓いたアントレプレナーにして、最高最大の学者はなぜノーベル賞を逃したのか。

感想・レビュー・書評

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  •  研究者であることはもちろんだけど、カリスマで指導者で教育者で経営者で、とにかく人を動かすパワーを無尽蔵に持つ凄い人。
     子どもの頃に読んだ伝記はエキセントリックなタイプや、ドラマティックな人生を歩む人なんかが多かったような気がしますが、北里さんはとにかく王道ですごい人。多分、細菌学にいかなくてもどのジャンルでもひとかどの人物になったんだろうと思います。特定分野への才能云々ではなく、人を使う人としての力を持っている。影響力という意味ではものすごーいものがあって、成る程、偉人の伝記っていうのは凡人には目の毒なんだなぁということを初めて実感しました。というか、私もこういう人の下の下くらいで働きたい。(直接の下になれるほどの器が自分にはないので、間にワンクッション)
     研究所が政府管轄から外れる時の、全員ついていったってエピソード、この伝記を読んでいるとわかる気がします。他人に対してものすごーくエネルギーを使える人で、かつ、自分の仕事にもエネルギーを注ぎ込む。何この有り余るエネルギー。1日のうちにどれだけのことをやり遂げているんだろう。多くの人を愛せる(隣人愛的な意味で)人だったんだというのがよくわかります。学生におやじと呼ばれるくらいだもんなぁ。

  • 内務省衛生局時代の比重が結構大きくて嬉しかったです!

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