- Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757142534
作品紹介・あらすじ
TVアニメの地殻変動、劇場アニメの新潮流、傑作・名作・話題作、すべて目撃。毎年300本近い新作アニメが放映される現在だからこそ"併走する言葉"が必要だ。作り手が込めたしかけや、自分の心の動きにも切り込んで作品を見つめる。状況論から作品論まで、さまざまな切り口で迫るアニメの楽しみ。
感想・レビュー・書評
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各作品への観点の提供もさることながら、個人的には「つくり手と受け手、そして『内なる受け手』」をはじめ「『ガンダム』という魔物に対抗するために」、「アニメにおける『in vitro』と『in vivo』」といったアニメの作り手と受け手がテーマとなっている章が特に印象に残っています。
アニメに対する新しい切り口をもらったと同時に、作品に対してちょっと気になるところがあるとすぐブーたれてしまう姿勢を省みる本でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ぼんやりアニメを楽しんでいるけど、何か取っかかりを持って触れてみたいと思った人に勧められる本。ただ、基本的に作品単位で語られているので、話題に上がる作品を見たことが無いか読んだ後に観るつもりがないともったいない。
映像作品は事前知識が無くても触れれば触れるほど反応出来る要素が増えて否応なしに饒舌になるものだけど、「これは~である」から「これは~べきである」が増えて逆に視野が狭まって楽しめなくなったりするものだ。凝り固まった視点を変えるためにも良い本だと思った。面白い話ばかりで読みながら付箋だらけになった笑 -
平面的にしか観ていなかったアニメを奥行きのある立体的なものにしてくれる本だと思います。印象深かったのはフィクションと現実の距離感の話「in vitro」「in vivo」。日常の付き合い方にも通じる話でとても勉強になりました。