われ、ファッション・ブランドを愛す: 桃田有造の痛快一代記

著者 :
  • エヌティティ出版
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757150577

感想・レビュー・書評

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  • 桃田有造さん(1923年生まれ)のことについてはこの本ではじめて知りました。

    高級海外ブランドの輸入代理店として有名なコロネット商会の創業者というと
    ファッション通の方には分かりやすいかもしれません。
    最近では超高級ニットブランド、ルシアンペラフィネの取扱いで有名ですね。
    一着20~30万程度のセーターで芸能人の着用者が多いのでテレビで見かけたこともあるはず。
    (SMAPの草薙さんや木村拓哉さんが良く着てますね)
    またジバンシーやダンヒルなど数々の最高級舶来品を日本に紹介したのも彼の功績なんですね。

    昭和初期から上海租界地に住み、1930年の上海JAZZに浸る
    非常に粋で豪快かつお洒落な方だったようです。

    戦後の食うや食わずの頃から最高級品の購買層にターゲットを絞り
    シルクやビキューナ等の高級生地を販売していました。
    また布地の耳にブランド名を織り込む方式を発明した高級紳士服メーカー、
    ペンドル&リヴェット社のフィンテックスを本格的に取り扱ったのも桃田さんだそうです。

    そうした経緯もありコロネット商会が現在ペラフィネを展開していると思うとなるほど、と納得でした。

    ちょうど一回り上の石津謙介(VAN創業者)がアイビーを普及させ
    桃田が舶来ブランドを紹介したというのが石津が中国天津の田舎で桃田が魔都・上海に住んでいたところに
    秘密の一端があるように感じました。

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著者プロフィール

1944年、香川県高松市生まれ。国際服飾学会会員。1964年にファッション界に入り、ファッション・デザイナーの小林秀夫氏に師事。その後、1968年に独立し、主としてメンズ・ファッションの記事を執筆。服飾評論家。ファッション・エッセイスト

「2010年 『スーツの百科事典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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