世界でひとつだけの幸せ―ポジティブ心理学が教えてくれる満ち足りた人生

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  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757210448

作品紹介・あらすじ

人間は自らの弱点を克服するだけでは幸せになれない!アメリカ心理学会会長のM・セリグマン教授が提唱する「ポジティブ心理学」は、心の病を治し、自らの短所や悩みを解消するのではなく、それぞれが生まれながらに備わった「強み」や「美徳」をさらに伸ばすことで、今よりもっと幸せになるための心理学である。あなたにとっての「世界でひとつだけの幸せ」が必ずかなうヒント満載の1冊。

感想・レビュー・書評

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  •  心理学のおすすめの書籍をウェブ上で検索してみると、複数のサイトでこの本がおすすめに上がっていた。
    著者は、アメリカの心理学会の会長を務めていたマーティン・セリグマン氏。

     予想以上に学問要素が強く、難しい印象でした。
    ところどころ心理学診断があり、点数をつけて自分で自分を知ることができる。
    私があまり理解できなかったので、的確にどんな人に読まれるべきなのかはわかりませんでしたが、
    大学などで専門的に勉強している人などには、向いていそうな気がする1冊でした。

  • 強みや美徳はポジティブな動機から生まれる。
    ポジティブな感情を持っていると長生きする。
    ポジティブな感情が高くなくても十分幸せになれる。
    気分の持ちようで結果は変わる。批判的な考え方が必要なときと、柔軟な考え方が必要な時に適した環境は違う。
    ポジティブな感情は健康と長寿をもたらす。
    ポジティブな感情は自分が心地いいだけでなく、良い人間関係を築くことができるから重要。寛容で創造的で柔軟性のある考え方を持つことができる。
    一時的な良いものや成功は、幸せにはあまり効果がない。
    ネガティブな感性を無理に減らす必要はない。ポジティブとネガティブの相関関係はあいまい。両方少ない人も多い人もいる。
    豊かな民主主義の国に住む、ネガティブな出来事と感情を避ける、信仰する、健康に留意する。
    財産、教育、気候は影響力はない。

    幸せになりたいなら、昼寝、釣り、結婚、遺産相続、一生涯なら人を許して助けること。

    幸せには快楽と充足感を区別する必要がある。どうしたら幸せになれるか、ではなく充実した人生とは何か。
    美徳とは、知恵と知識、勇気、愛情と人間性、正義、節度、精神性と超越性。

    正直なよいことをすると気分がいいのは、本性に従うと難しいことを選んだ自分に誇りを感じるから。
    収入が上がっても幸せにはなれない。自分の強みを活かせれば、現在の仕事からもっと満足感を得られる。仕事から得られる満足感は、物質的な報酬以上のものになる。
    弁護士はうつ症発症、アルコール薬物依存が多い。
    悲観主義者は不幸が永続すると考えやすい。楽観主義者は一時的で変えられる、と考えている。
    弁護士は仕事上悲観主義者になりやすい。
    仕事に自由裁量がないと不幸になる。

    うなずき上手と聞き上手。エイブラハムリンカーンは聞き上手。相づちをうまく使う。

  • レジリエンスを調べていて
    ポジティブ心理学の基本の一冊

    ポジティブ心理学の入門書でもあり、参考書とタグ付けしたのは、それほど中身が濃いから。

    ありがとう

  • ハイコンセプト



    mmsn01-

    【要約】


    【ノート】

  • これまでの心理学は、人間のネガティブな側面に集中してきた。つまりは、精神疾患を治すこと。しかし、精神疾患がなおっても患者は幸せになるわけではない。ということで、人間のよりポジティブな感情にフォーカスをあてたアプローチを提唱するポジティブ心理学の主導者の一人マーティン・セリグマン(アメリカ心理学会会長)による、幸せになるためのガイドブック。

    というわけで、そこらにある自己啓発系やポジティブ・シンキング系の本とは、レベルが全く違う。これは、多くの研究結果を踏まえたポジティブ心理学のコンパクトな入門書であるとともに、具体的に人生を改善するためのガイドとなっている。そして、自身もあまりポジティブ系でない筆者の、ポジティブ・シンキングが苦手な人間(日本人の多くは苦手なんじゃないかと思うのだが)でも、幸せになることはできるのだ、というメッセージには心温まる。

    というのは、ポジティブ系やネガティブ系かというのは、遺伝的にほとんど決まっている、というのがさまざまな研究で出てきた答え。しかし、ネガティブ系の人は、たしかに感覚的な幸せ感を味わうことは少ないのだが、充実感を味わう事はできる。そして、感覚的な幸せよりこの充実感のほうが持続性のあるものなのだ。そして、これは日々のプラクティスを通じて改善できるとのこと。

    内容的には、非常にレベルが高い一方、平易な書き方になっているので、読みやすいと言えば読みやすい。が、平易であることを内容の軽さと受け止めてしまう人間もいるだろうな、という懸念もした。そういう懸念を翻訳の自己啓発書的な調子や装丁のデザインなどが助長している気がする。原題のauthentic happiness がなんで、「世界でひとつだけの幸せ」になるんだ?あと、チャプターのタイトルも、positive emotion が「大切なのは幸せになりたいという意欲」という調子だ。

    せっかく良い本なのに、2004年に出版されて、まだ増刷されていない状態である。これも、こうした出版戦略の???が影響しているのではと思う。

  • ところどころ論理が飛躍してわかりにくいところもあったけれど、気づきも多い本でした。

  • No.852
    1.目的
     ポジティブ心理学を理解して、ネガティブ状態から脱出する
    2.得られたこと
     幸せの方程式 H=S+C+V
     S=範囲、C=環境、V=自発的コントロール
     悲観的思考から楽観的思考への切替方法
     Adversity 困った状況
     Belief 思い込み
     Consequence 結末
     Disputation 反論
     Energization 元気づけ
     「幸せ」を理論的に導くわかりやすい内容だった。自己分析のツールとしても濃い内容。
    3.アイデア
     ネガティブ思考に陥ったときにはABCDE理論を当てはめてみる

  • 展示期間終了後の配架場所は、開架図書(3階) 請求記号 146.8//Se47

  • 最初から修道女の研究が引用されていて、中々刺激的な展開。
    幸福な心持ちの人の方が長生きであるという研究。
    いかにしたら幸福になれるか、という研究紹介も多い(例えば結婚の影響は?所得はどのレベルで幸福度にとっては頭打ちになるの?)が、筆者の経験則の知識も混じっているため、ノイズを読み分けた方が良いでしょう。

  • 幸福の公式

    H = S + C + V
    幸福のレベル その人にあらかじめ 生活環境 自発的に
    設定されている 制御する
    幸せの範囲 要因

    例:感謝(過去の良い出来事を味わい、享受する力を増幅する)、容認(過去の書き換えにより、悪い思い出を良い思い出に転換させる)

    ー「自尊心と幸せの感情が世の中を生き抜く副作用として役立つ」 by 『つよい子を育てるこころのワクチン』
    ー幸せなひとは、自分が過去に経験してきた本物のポジティブなインプットをもとに、物事を都合よく解釈することができる→人生の多くの課題は、独創的で寛容で柔軟な思考が必要
    ーポジティブな感情は、人々の知性を磨き、身体能力を培い、危機に直面したときには勇気をふるい起こさせる→ポジティブな感情は知性を磨く

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