- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757216877
作品紹介・あらすじ
中国とインドにはさまれた大ヒマラヤ山脈の南麓に、ブータンという百年前から続く王国があります。他国との交流もあまりなく、ひっそりと暮らしてきた農業国です。そのブータンの第四代国王が発案したGNH(グロス・ナショナル・ハピネス)が、世界じゅうから注目されています。国民総生産ならぬ「国民総幸福」。近代化を急がず、自然や伝統文化を守り、みんなでしあわせになろうという考え方です。チベット仏教に支えられたこのGNHの理念を実現しようとしているブータンで、その「幸せの智恵」を探してきました。
感想・レビュー・書評
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どの国にも、いいところ悪いところがある
どんなに豊かでも生きづらい世界もある
国民総幸福を発案し、
王が民を思い
民が王を慕う国
ブータン
この世で生きることは
綺麗なことばかりではないし
大変なことはたくさんある
けれども幸せに生きることを考え
実行する智恵と実行力がブータンにはある
タイトルの通り
幸福王国の智恵の紹介の本
生きづらい世界にも
一筋の光があることを教えてくれる一冊
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若いイケメン国王がいい国政をしている印象。
不便だけど幸せ、昔はみんなどこの国もそうだったのではないかな。 -
初雪は、休日です
えっ?と虚を突かれるけれども
しみじみ考えるとじわっと心が満たされていく
感じがする
「人間が眠るときには完璧な暗闇が必要です。
あるいは耕されていない土地、澄んだ空気も、
精神的に発達するためには必要です。
人々がはっきりした考え方を持つには
静寂も必要です。」
国作りをすすめるためのブータン研究センター所長の
カルマ・ウラさんの言葉
山野の樹木や草花たちが
すくすくと育つ(育ちすぎる)この日本
山の湧水が飲むことのできる日本
四季の移ろいがある日本
早く早くと道路網がいたるところに
整備されてしまっている日本
新幹線の次はリニアモーターカーの日本
新しい携帯電話、新発売のゲームには
行列ができてしまう日本
わたしたちの国(日本)は
どこにいこうとしているのだろう… -
松茸なんとかなんないかなー、おいしそう。
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じゅうぶんを知る、という言葉がとても印象に残りました。
ブータンの人々の幸せは、豊かな生活にあるのではなくて、豊かな心がそうさせてるのかもしれません。
どんなに生活が豊かに便利になっても、もっともっと!という気持ちがある限りいつまでたっても満足は出来なさそうです。
小池龍之介さんの本で仏教についても少し知識があったので、ブータン人に考え方が仏教から来ているのがよく分かって面白かったです。 -
「じゅうぶんを学ぶべきだ」
「足るを知る」
簡単なことなのに、意識してないとできなかったりします。 -
ブータンってこんな国なんだあ・・・と色々と感心。
様々な問題は抱えつつも開発を急がない。
先の先まで考えて、でも臨機応変で・・・。
視野の広さと思慮深さ、仏教徒らしい慈悲深さ。
ただただ尊敬。
チベット仏教を国の宗教とするブータンだけに、ダライ・ラマを思い出させた。 -
国民総幸福度(GNH)を国の指標にし、国王自らが民主化を説いて回ったというブータンの「幸せの智恵」。まさにそれは「智恵」と呼ぶにふさわしく、チベット仏教の教えに従って、身の丈にあった暮らしを、思いやりを持ちながら暮らす、というものだった。
近代化はあくまでも幸せになるための手段であり、伝統文化とのバランスをとりながら行く道を決定しているブータンのあり方は、日本をはじめ先進国と言われている国々も見習うべき点が多いと感じた。 -
初雪が降ると休日になるなんて、スゴすぎる!幸せに生きるヒントは国のあり方も人と同じように、周りのみんなと一緒はやめて、ちょっと不思議ちゃんだけど、あまり多くを求めずに、あるものを上手に使って楽しそうに毎日過ごしてる!ってところにありそうです。裏事情も含めてこの国のことをもっとよく知りたくなってきました。