フレッシュネスバーガー手づくり創業記 (アスペクト文庫 B 9-1)

著者 :
  • アスペクト
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757219830

感想・レビュー・書評

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  • 1.昨日初めてフレッシネスを食べました。かなり美味しく、驚きました。その帰りにこの本を見かけたので購入しました。

    2.仕事は遊びの延長で、問題の解決を楽しみながらやる、というのが著者の仕事に対しての考えです。著者からみた今の働き手は、本を読み、他人のスキルをすぐに活かす方法に目がいきがちで、自分自身で解決するために考えることを忘れがちなのではないかと疑問を持ってます。そのため、結果に追われてしまい、結果が出ない時に仕事を楽しめなくなってしまいます。仕事を楽しむためには今抱えている問題に向き合うことが重要で、その結果が今の自分になっていると述べています。
    仕事が楽しめなくなっていることに疑問を持っている人は1度読んでみたらどうかと思う一冊です。

    3.「仕事を楽しむためには、問題と向きあうこと」が印象的でした。結果を出すことにこだわるだけでなく、問題について考えることで、視野を広げることができます。
    また、斬新な発想ですが、理想としていたものを追い続けても簡単には見つからないです。しかし、探すのをやめた途端、急にその機会が訪れることがあるので、試してみるのも面白いと思いました。

  • 面白い、熱中できる仕事をやることが、幸福であり、かつ、成功の可能性が高いという、当然といえば当然のことを、読者を元気づけながら平易み説明してくれる本です。わたしも、共感するけれど、それが真実と証明できているわけではないので、そのつもりで読むと有益な本です。

  • 仕事はダルい。
    お金が貰えるからしょうがなくやってる。
    こう思って毎日の多くの時間を過ごしているってとても勿体ないですね。
    お店を一から作ることは私には出来そうもないけれど、今の仕事をもっと楽しまなくちゃと考えさせられました。

  • バーガーショップの中で一番好きなのがフレッシュネスで、一号店の富ヶ谷店にも食べに行ったくらい。
    高価格なんだけど、やっぱあの店内の雰囲気と味が好き。
    創業者の栗原さんは、積水ハウスで建設のことを学び、ほっかほっか亭で飲食業のことを学び、フレッシュネスバーガー創業へと繋げていった。しかも、最初の方はほっかほっか亭の役員の仕事を17時までしてから、そのあとフレッシュネスの店員として夜中の2時まで働く、という二重生活をしていたらしい。彼は内装や店舗のイメージ、メニュー、などあらゆるものを自分一人で考えたらしい。
    昼の時間、どうしても出ることの出来ない自分に代わって、店番を奥さんにお願いしたらしい。奥さんは「自分の焼いたケーキを置かせてもらえるなら」と言って承諾したようだが、後に奥さん作のスイーツが人気の定番商品になったというエピソードも素敵。
    アメリカの家庭を思わせる木目調のキッチンテーブルや飾り付けが施された店舗と、味と色のついたバンズ、作り置きせずにその場で手作りするスタイル。それらがフレッシュネスのこだわり。あえて一号店は雑草を刈らなかったりと、古い店に見えるよう工夫をしたとのこと。奥が深い。
    私の一番好きなハモンセラーノも、あえて持ち帰りを禁止した、というこだわりも前から知っていた。そうすることで、新鮮なハムを使用しています!という強いアピールにもなる。
    ただ、個人的には分煙して欲しいのと、油のニオイを抑えて欲しいって思う。フレッシュネスを出たあと、かならず服に強烈なニオイが残るから。。
    そんな彼はこう言っている。
    「どうすれば人が喜ぶかを考えるとワクワクしてくる。思惑通りに喜んでくれたときに一番幸せを感じるのだ。そのアイデアが発展してビジネスになるなら、これほどうれしいことはない。」
    私もクリエーターとして同じように思う。
    今週のランチ、どこかでフレッシュネスに行こうかな!

  • チェック項目20箇所。その物件の前に立ってみると、過去に観た映画のワンシーンや、アメリカで視察してきたカフェなどの記憶が脳裏に蘇ってくる、「この物件はハンバーガー屋がいいな……」、お店の明確なイメージとともに、そこにはどんなお客様に来ていただきたいのか、どんな商品をどんなスタッフで運営するのかといった具体的なことまで一つひとつがクリアになったのだ。本当は、どれだけ会社の規模が大きくても、ものづくりや行動のとっかかりはたった一人で行なうものだと僕は思っている、フレッシュネスバーガーのメニューも、すべて僕一人で考えた。飲食店というのは人の胃袋のシェア争いなのだということだ、競合店とだけ競争しているのではなく、食を提供するすべての業態との戦いだということだ、それも始めてみなければ気づかなかった、やってみて初めてわかることは多い、だからまず始めてみる、そして大事なのは「自分一人で決める」ということなのだ。何かを始める時、目標を達成しようと思って頑張るのもいいが、僕はどちらかというと、努力するより目の前のことを面白がったり楽しんでいたい。全国で一番有名な会社にしようなんていう、ありがちな野心はなかった、ただ自分が思い描く理想のお店を作って、お客様に入ってもらえたら楽しいだろう、というくらいのゆるい感じでやっていた。目標通りの結果を出せば、評価されやすいかもしれない、しかしその目標は、ここまで来ればもういいという「壁」になる可能性もある、自分の限界を超えて、どこに行くかわからないスリルがあってこそ、仕事は楽しくなると思うのだ。同じ一つの会社であっても時期によって経営者の役割も違えば、求められる社員像も違うというのが僕の結論だ、創業時には受け身な性格の人材ばかりでは困るし、組織にしがみつくような人間がいると足手まといになる、自分のアイデアや判断力で、どんどん可能性を切り拓いていくような人がいてほしいと思う、組織が安定してくると一転して、社内ルールを順守し、組織の中で協調性を発揮しつつ、安定した結果を出せるタイプが必要となる。残念ながら失敗を注意しない、お客様を待たせて厨房で話をしている、遅刻や早退が常態化するといった自体になることもある、これでは本物のチームとはいえない。チームワークは自然に生まれにくい、だからこそオーナーの方は、よいチームワークが育つ環境を作ることが大切だ、オーナーはオーナーで、お店の時期に合わせた人材のマネジメントが求められているのだ。「格差社会」の時代と言われ、人々の嗜好も分散している現在の市場は、むしろ個性の時代、僕自身がみんなと同じことが嫌だという性格でもあるが、みんなから受け入れられる店作りを目指しても、根本的に無理なのではないかと思うのだ。「オリジナリティ」はお客様を増やすための戦略ではない、本当の意味は、「半分の人に嫌われる」ということだと僕は考える、オリジナリティを目指すなら、最初に半分の人を切り捨てる発想が必要なのだ。あえて半分の人に嫌われて、「オリジナリティ」で勝負するということは、他との比較ではなく「これじゃなきゃ」と選らばれる魅力を備えるということだ。仕事を楽しくするとはいったいどういうことか、自分の興味のあることや得意なことを仕事にすることだ、人は自分が好きなことをしている時は楽しいと感じるし、興味がないことは退屈だったり苦痛になってくる。若い人たちに真剣に言いたい、もっと人に聞くということをしたほうがいい、今よりも数段、早く仕事を覚えられるようになるから、仕事を覚えれば、周囲の人に頼りにされるし、仕事も今より数倍楽しくなるはずだ。人はさまざまな経験を経ながら、いつか自分に向いている仕事に出会うのではないかと思う、自分で探して掴みに行こうとしても、自分が思い描く将来像にはなかなか近づけないものだ、それよりも、ひょんなことからまったく予期しなかった分野に天職がみつかったりするものだ。「面白いことをしたい」という思いが先にあって、やってみると結果が出てくる、結果が出ればなお面白くなってのめりこむ、それがビジネスに繋がるならなおいい。一人一台、パソコンが与えられるなんて、30年前に比べたら夢のようだ、今の環境にありがたみを感じられるかどうか、そこが問われているということを言いたいのだ。僕は本書の中で、繰り返し、仕事は面白くなければならないと言っている、僕が言う面白さとは、自分が楽しめれば他はどうでもいいというものではない、むしろその正反対だ、他人を喜ばせることが僕にとっての面白さなのである。人に喜んでもらえると、自分も嬉しくなる、それが仕事の原点なのではないか、じつは人を楽しませることにこそ、知恵は働かせるべきだと僕は思っている。仕事が心から楽しいと思えるようになるには、やはり自分の興味のあることを仕事にすることだ、そのためには自分が何に関心をいだいているのか、自分が何をしたいのかを明確にし、、その上でその仕事を掴む努力をする、他人の評価や世間の評判を気にするのはそのあとでいい。仕事は自分で掴むものだ、もしやりたいことがあるなら、自分の責任で掴み取る努力をしよう、そういう覚悟で掴んだ仕事なら、容易に諦めたりしない、つまり”やらされ感”ではなくて、”やりたい感”で仕事をすることが大切だ、好きなことや関心があることを仕事にするのが一番強い。

  • PPMの「負け犬」から「金のなる木」、「花形」にして行くモデルってのは興味深かった。

  • 仕事について、当たり前のことだろうだけど実現できているかは「?」なことがたくさん書いてある。
    しばらくしたらもう一回読みたい本!

  • フレッシュネスバーガーを一から建て上げた社長のさらっとした奮闘記。
    脱サラして起業する人にととどまらず、普段の職場や趣味の世界でもなるほどなーと共感出来ることが多々あった。やはり成功する要因ってのは普遍的なんですな。

    以下、為になったポイントの引用です。

    P56
    ものごとを始める時は、ほとんどの場合、一人のアイデアや行動力がその発端になるものだ。

    P57
    本当は、どれだけ会社の規模が大きくても、ものづくりや行動のとっかかりはたった一人で行うものだと僕は思っている。

    P62
    やってみて初めてわかることは多い。だからまず始めてみる。そして大事なのは「自分一人で決める」ということなのだ。

    P81
    商品そのものの味や品質よりも、むしろどう売るかということで差がつく時代になっているのだ。

    P84
    人は未知の味を知ってもあまり感動はしないが、他の店よりも美味しいものには感動するものなのだ。

    P125
    「今、コイツさえいなければ、、、」と思っている人がたとえあなたの職場から消えたとしても、必ず別の嫌なヤツがあなたの舞台に登場してくるのだ。

    P177
    アイデアというのは不思議なのもで、準備期間がたっぷりある時にはなかなか思い浮かばない。これ以上、待てない、というギリギリの時に、ぽっと頭に閃くものだ。

  • <人に喜んでもらえると、自分も嬉しくなる。それが仕事の原点。>
    <もし仕事の意味を見出せなくなったりした人がいたら、難しいことは忘れてまず、目の前にいる人を喜ばせてみることだ。>
    うちの従業員を喜ばせたこと、1度もない。苦しめてばかり。
    どうしたら喜んでもらえるか、考えよう。

  • 貰う喜びと与える喜び。
    与える喜びの方が好きだという事らしい。
    お客様を喜ばせる事が仕事、綺麗事に聞こえることを
    嫌味なく言えるフレッシュネスバーガーの歴史が書かれている。

    仕事が楽しいと言える著者には憧れる。
    自分のhaving,doingの大半は仕事なのだから、
    いやいややらされているより、楽しんでいる人の方が
    良い人生だと思う。

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