- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757221598
感想・レビュー・書評
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たまたま私も落語を聴き始めたので月亭氏の気持ちがよく解った。
本にも書かれてあったが私自身も敷居の高い高尚な話芸という印象は否めなかった。
が、全然そんな事は無く古典もあれば現代風な創作もありバラエティに富み、同じ演目でも噺家によって印象や雰囲気もガラッと変わり、とても面白い。
月亭氏の落語も聴いた事がある。
とても上手で、面白かった。
本は山崎邦正というお笑い芸人の人生を変えた「落語」という話芸の魅力が本人によって語られ、また彼の師匠である月亭八方の凄さや噺家仲間との話などが、とても解り易く書かれている。
読後、桂枝雀と立川志の輔を聴いた。
月亭八方の演目も聴いてみたいと思った。
寄席に行くのもいいし、好きな演目を覚えて会社の忘年会、家族、友達等に披露するのも、楽しいかもしれない。
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月亭方正としてのやる気を感じた。
巡り合わせもあるかもしれないけど、八方師匠はすごいな。 -
芸人・山崎邦正が落語家・月亭方正になった。
この本には、40代を目前にして枝雀落語に衝撃を受け、導かれるように落語へのめり込む彼の軌跡が綴られている。
実に良い選択をされたと思う。
不惑を掴み取った方正師の高座に接してみたい。その感を強くした。 -
あの山崎邦正がいかにして「月亭方正」を選び、道を変えたのか?
ガキ使では常に一杯一杯で、ゴボウでしばかれ「もういやや〜!」と泣いてリングを去ったあの男がなぜ落語の道を選んだのか?
正直な話、僕は「山崎邦正」と言う芸人を軽く見ていた。
ダウンタウンファミリーの中では群を抜いて面白かったがでも「汚れ」と言うポジションは不変のものだった。
しかし蓋を開けてみるとどうだろう?
そこにはあの山崎邦正は居なかった。
落語に真摯に取り組む「月亭方正」が居た。
月亭方正こそが山崎邦正だったのだ。
奇しくも同じ汚れであった「ジミー大西」と言う芸人の生き様をなぞるかのように一段上の世界に邁進する姿がこの本には書かれている。 -
等身大の月亭方正。今まで山崎邦正を舐めていた。ガツンとやられた。羨ましいと思った。世の中の大半は知らぬままだろう。出会えて良かった。