本書は、4行日記を成功へ結びつく手段として捉え,事例を提示しながら4行日記をどのように活用していくかについて提案した書です。
4行日記を知ったのは、いろいろな人のブログを読むにあたって、日次レビューの一つとして取り上げられていることがきっかけです。
この本を読むまできちんととらえきれていなかった部分があります。
それは宣言に属性を入れることです。
属性を入れることの意味は著者の提案する50Boxで取り上げられています。
4行日記を成功に導くための50boxやFFS理論など分析するための手法があることを知りました。
振り返って書いて潜在意識を高めるにとどまらず確立した理論体系になっています。
FFS簡易診断をした結果リーダータイプになってしまったのですが、これは何かの間違い?
自分にはそんな器がないと思っています。
潜在的な可能性があるのでしょうか。
本書を読んで疑問点はそこにあります。
本書にはFFS簡易診断や実践者によるQ&A、4行日記の参考資料もたくさん収録されており、これからはじめてみようと思う人にとって親切な構成となっています。
正しいやり方で、これからも4行日記を活用して振り返りを継続していきたい。
■事実 今日事実として何があったか<客観的事実>
◆発見 何を気付いたか<課題・解決策発見>
●教訓 何を自分の戒め、生涯の指針としたいか<教訓化・普遍化>
★宣言 目的や目標、達成イメージ<未来の自分が行っている状態>
P29~30
書き方の約束
・簡単明瞭に書く。
・漢字 イメージとして保持しやすい。
・肯定的表現を「~している」と書く。否定的な表現は使わない。
・常に能動態で書く。
・宣言の主語は「私」
・宣言は現在完了進行形で書く。「~している」
・宣言は属性で締めくくる。(人間、男性、女性、息子、娘、日本人、学生、社会人、若者など)
・宣言の文体
私は( )を( )に( )している(属性)です。
私は( )に( )している(属性)です。
私は(属性)です。
P31~33
4行日記チェックポイント
1 単文、簡単明瞭に書けているか。
2 否定語・否定形は使わず肯定的な表現になっているか。
3 叙情的な形容詞は入っていないか。
4 日常的で簡単な単語で書いているか。
5 書き出しは”私は”になっているか。属性は自然か。
6 ”~している”と現在完了進行形になっているか。
7 能動態になっているか。
P34
成功の法則
① 自分を肯定し、常識を否定してきた
② 成功するまであきらめなかった
③ 自分の強みと弱みを知って強みを活かした
④ 自分を活かしてくれる人に出会い、相手を活かし、自分も活きた
⑤ ①から④の結果としての「運(順風)」を味方にした
P156
引用
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何か新しいことに取り組む際に、いかにそれを成し遂げるか。その方法は3通りあります。1つめは、自分なりに自分の過去を掘り返して整理し、自分なりの方法で取り組み、原理原則を見出す方法。2つめは法則を学ぶ方法。3つめは先人のやり方を学び真似る方法です。
P11
成功には他者より優れる、他者に勝つ、他者により抜きん出るといった比較対象はありません。あくまでも自分の過去最高記録への挑戦、ライバルは過去の自分自身だけです。
P20
4行日記とは、文字どおり4行で書く日記です。日々のできごとの中から題材を選び、■事実、◆発見、●教訓、★宣言の4行で記述します。「★宣言」で将来ありたい姿・目的や目標に書くことで未来の成功を先取りし、無理なく自然に目標達成に向かってゆくことができます。
P28
4行日記を書くということは潜在意識が感じた・察したことを、顕在意識のことばに変換するということです。潜在意識と顕在意識のやりとりが頻繁になるということは、潜在意識がすでに察しているあなたの強みや将来の成功のイメージを明確にことばとして自覚することにつながります。
P66
まとまった小さな気づきから、あるとき「あっ、そうか!」と大きく気付き、物事の原理原則、本質へ立ち戻って大きな発見が突然得られます。それは本当に、前触れなくあるとき突然やってくるのです。
P69
理にかなった計画とはどんな計画でしょうか。それには3つポイントがあります。
・手段が自分自身の強みを活かせる方法であること。自分自身の強みとは、あなた自身の持っている個性の強みのこと。*手段は多数あるはずですが、その中の選択肢から自分の強みを活かせる方法を選択すること
・手段が具体的であること。すぐ行動に移せる内容に。
・目的と手段がしっかりつながっていること。つまり、手段を実行すれば目的を達成できるという関係にあること。
P84
目的:一生かけて目指すもの、ビジョン、あるべき姿、戦略概念、不変的。
目標:目的の下位概念、数値化できるもの、手段、アクション、戦術概念、可変的、目的に対して忠実でしかも方法的には柔軟。
P85
FFSとは、「Five Factors&Stress(5つの因子とストレス)」の頭文字を取ったものです。個性を5つの思考行動のクセ(性格)を決める因子(原因となる要素)の集合バランスとして定義し、それぞれの因子がストレスを受けることで良くも悪くも変化することを加味し、人の心理的特性を計量的に判定します。
P107
「できること」とは、あなたの能力
「したいこと」とは、あなたの願望
「すべきこと」とは、あなたの価値と制約
P128
ジョブスキルは、たとえば、語学、PC操作、ファイリング、タイピングといった具体的な技術名が付く能力を指し、ワークスキルは、たとえば交渉力、構成力、決断力、統率力といった抽象名詞で表される能力を指します。
P131
あらかじめ潜在的な能力を知っていれば、個性に向かないジョブスキルを身に付けるのに多大な時間を割くことがなくて済みます。個性が得意なこと、すなわち潜在的な能力に合うジョブスキル獲得に取り組むのと、潜在的な能力に合わないジョブスキルに取り組むのとでは、スタート地点も違えば、到達地点も当然異なるのです。
P132
生きがい:心理学的幸福観 たとえば達成、所属、嗜好など
経済:経済学的幸福観 たとえば所得、資産、投資・投機など
健康:生理学的幸福観 たとえば食生活、運動、休養など
P136
材料を見つけるコツは、まずは「できていること」を取り上げて、「既に知っていること」を深く再発見していくと、楽な気持ちでどしどし書けるようになると思います。
P153
代替案ありの人生における目的達成戦略図を作成することと、『本来無一物』『足るを知る』『必ず死ぬ』という普遍的事実、『過去は変えられない』『未来は未決定』『現在とは過去と未来の接点』という時間的事実から逃避せず、現実逃避しない勇気を持ち続け、身に降りかかる現実はすべて必然であると考えることが肝心なのです。
P155
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Amazonより目次引用
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第1章 あなたにとって『成功』とは?
第2章 4行日記は成功の素材集め
第3章 成功の鍵50boxとは
第4章 成功への第一歩は、強みを正しく知ることから
第5章 あなたの目的・目標を考えてみましょう
第6章 成功する4行日記との付き合い方
付録1 4行日記作成の参考集
付録2 タイプ別四字熟語60選
付録3 FFS5因子の特徴