<本の概要を教えて!>
商品の品質やスペック、値段などで勝負するのではなく、
お客様がいかに幸せになれる体験をうるか?といった
趣旨で考えられた"エクスペリエンス・マーケティング"
について書かれています。
<どんな人向け?>
・自社商品を愛していて商材に対して思い入れのある方
・真剣にお客様を幸せにしたい、感動させたい方、
それを販促に生かしたい方
<内容をもっと詳しく!>
昔と違い、経済全体が成熟し、ものが売れなくなって
きた時代だからこそ、お客様の「体験価値」を考えることが
重要になってきます。
そんな「体験価値」を前面に出したマーケティングについて
書かれているのが本書です。
具体的には、以下のように商品について深く熟考
することで、どんな体験価値を売っているのか?
ということを考えていきます。
(具体例)
①お客様はダイエット商品はほしくない。
②やせたいだけなのだ。
③それで健康的な生活やまわりの人にきれいになったね
って言われたい。
モノが売れないときこそ、安易に安売りに走るのではなく、
・商品のメリットをしっかり伝えられているか?
・その商品独自の価値をつたえられているか?
・その製品自体が価値を伝えられるお客様を絞っているか?
・DMやチラシなどではお客様の心を動かす
ストーリーが入っているか?
を徹底して考えていくことで、
お客様を幸せにし、結果として自社商品を高く
売ることが可能になるんですね・・・
(本書のエクササイズに自社商品を10倍で売るには?
なんてのもあります。)
また、具体的なチラシやPOP、DM
のサンプルなどもあり大変参考になります。
<感想は?>
内容自体はいわれれば至極当然だと思いますが、
これってなかなかできないですよね・・
お客様は商品がほしいのではなくて、
商品から得られる「価値」を買っている。
たとえば居酒屋であれば売っている「価値」は
「仲間とワイワイたのしく過ごせる時間と空間」
になると思います。
味や接客やサービスなどというのは
すべてそれを成り立たせるための
付加的な価値にすぎないと思うのですが、
実際に仕事をするとどうしてもわかりやすい
商品の品質改良に走ってしまいがちです。
(それ自体はとても大切なことだと思うのですが・・)
個人的にはそれを高いレベルで実行できているのが
ディズニーランドではないかと思います。
この本を読むことで自分は何をうっているか?
どうやったらお客様を幸せにできるのか?
が再び問われたような気がしました。
<この本を読むと何か得することは?>
・お客様を幸せにする販促を考えるようになる
・自分がどんな価値を売っているのか?を再確認するようになる
・自社商品にあらたな価値を付加させることで差別化に成功し、
価格競争に巻きこまれずにすむ
<本を採点すると?>
個人的採点(5段階で)
読みやすさ・・・・5
(非常に読みやすく2、3時間で読破できます。)
オリジナリティ・・3
(体験価値を売れ!ってこと自体はよくいわれています。)
理論的背景・・・・2
(想いは十分につたわりました。理論を入れるのは難しい。)
とりくみやさ・・・4
(上がっている例もわかりやすいものなのですぐに実行できます。)
モチベアップ・・・5
(自社製品に思い入れある方には明日からがんばろう!となるはず)