- Amazon.co.jp ・マンガ (136ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757520042
感想・レビュー・書評
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舞台は大正末期、獏である主人公のもとには毎夜悪夢に悩まされている人々が訪れる。
悪夢は荒唐無稽に見えて、悪夢を見る者の深層心理が反映されておりそれを解決していくのが主人公の役目。
しかし主人公が相談者の結末に無関心なのもあってか、バットエンドな話も非常に多い。理由はあとで解るが。
基本的に1話完結方式で見やすい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1巻でなくて申し訳ない。1巻は表紙がなかったので。
ダーク且つ独特な世界観が魅力的。 -
1巻の画像が無かったのでこれを。
大正浪漫ファンタジィだと思っています。
書き文字がさいこう。
すべての線が世界を構築している、とおもう。
わたしの悪夢はきっと美味しくない。 -
9巻全部持ってます。現在貸し出し可能なのは1〜3巻のみ。
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■全9巻所持。
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終わってしまうのが惜しいけれど、凄くいい終わり方をしたなぁと。切ない、切ないよ……!
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完結してしまいましたが、
このシュールさが好きでした。 -
帝都の一角にある店、喫茶「銀星館」――。其処には悪夢を糧として生きる「獏」の蛭狐がいた。人間の頃の記憶を持たない蛭狐の前に、もう一人の「獏」である月白が接触する。月白の目的は……?
蛭狐が対峙する最後の悪夢は帝都を脅かす己の悪夢。目の前に立ちはだかったのは霧霞の兄・梓だった!
衝撃の終幕で、真実はゆっくりと動き出す! -
堂々のフィナーレです。うう、号泣してしまったよ……一話完結型で、短編集のような体裁を取っておきながらこの伏線の張り巡らせようは一体なんだ。作者は天才かと。間違いなく名作でした、お疲れ様です。・゚・(ノ∀`)・゚・。しかしこれで漫画に対する楽しみが殆ど潰えてしまった。そこだけとても哀しい。
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悪夢を食べる”獏”の物語です。
ほぼ一話完結で、獏が悪夢を解決して完結です。解決と言っても、ハッピーもアンハッピーもあります。
マンネリ化しそうな気がしますが、そんな完結をしつつも、ちょっとずつ主要キャラが増えて行って、ちょっとずつお話は進みます。
一二三が最初登場した時は、物語にいらないんじゃないかと思っていました。平坦になって来た物語のエッセンスとして登場した程度に解釈していました。妄鏡堂もです。
妄鏡堂は、この夢喰が描かれる前に描かれた、いわば夢喰のプロトタイプです。
それが、夢喰にまるっと登場した時は、いよいよネタ切れかと思いました。
が、それらもきちんと物語に大切なもので、なんだかんだで、無駄のないストーリーの運びでした。
描き方がとても特殊なマンガで、独自のスタイルを持っているので、次回作がとても気になります。
今回の作品は、明治をイメージして描かれています。レタリングや、コマ割が独特ですが、それが世界観ととてもマッチしています。次回作も、こういった物語を描くならばいいのですが、Gファンタジーに今後も掲載して行くならば、違う作風を要求されるでしょう。それでなくとも、妄鏡堂も似た様な世界観なので、これ以上描かれてもおなかいっぱいです。
ちなみに、私は7・8巻あたりであきてきていました。
なので、9巻で終わったのは、突然でちょっとショックではありましたが、作品を好きなまま完結してくれて、ちょっとほっとしてはいます。
最後は、とても泣きました。結局、みんなちょっとずつ不幸な形で、今の幸せをかみしめているというのが、とても人間臭いです。SFな世界観なのに、最後にあれだけヒトにぐっと近づけた作者の力量には圧倒されました。
「僕には失うものがちゃんとある」
という台詞は、なかなか書けないでしょう。
そうです。生きていればなにかを得ます。生きていた証拠とは、「失うものがある」という事なのです。
その台詞を言った人物が幸せだった証拠にもなって、本当に読んでいるこっちも救われました。
個人的には、最初の頃には入っていた、あとマンガが好きでした。あと、どんな時でもギャグを忘れないという事も。
また、妄鏡堂も、このタイミングで単行本化したスクエアエニックスの判断力は正解だと思います。
単行本にするまでのページ数はなかったので、夢喰の完結記念本として発行し、内容も妄鏡堂のマンガ以外に、夢喰の小説や、解説が入っていて、「夢喰見聞 零巻」にふさわしい1冊でした。
作り方も、やっつけではなく、非常に丁寧でした。
「デスノート 13巻」も含み、解説本をやたら出したがるジャンプ系は見習って欲しいです。