ブレイブリーデフォルト Rの手帳 Vol.1 (ゲームノベルズ)

著者 :
  • スクウェア・エニックス
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本棚登録 : 79
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757541184

作品紹介・あらすじ

ふ、ふは……はははははは!決めた、決めたぞ!俺はここで、最高のハッピーエンドを迎えてやる!救える奴は全員救おう、特に女性は必ずな!あの旅の興奮もさめやらぬまま、今度はブレイブリーデフォルトが小説で登場!

感想・レビュー・書評

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  • ゲーム本編のノベライズでは無く、クリア後の後日談を描いた物語。ただ後日談とは言っても、平行世界の設定を活かした一種のリプレイであり、ゲームをクリアした人間が思い出に浸りながら読むという追想譚のような味わいがある。クリア後の記憶を取り戻したリングアベルの一人称に最初は違和感があるものの、読んでいけばいつものリングアベル節が炸裂なのでいうほど気にならない。立場や周囲との関係性で抑圧されていたアナゼルの本心がリングアベルになって解放されたとも言えるが、基本的には同一人物の別人であり、ディオとDIOと7部ディエゴ、少年トランクスと未来トランクスのようなものと思えば分かりやすいかもしれない。目的不在のリングアベルが新たに見つけた目標「全員生存でのハッピーエンド」は当初少し反応に困ってしまった。ブレイブリー・デフォルトの醸し出す一種の薄暗さには、登場人物の命に対する価値観のシビアさにあると思っているので、それが完全に無くなってしまうのは個人的には受け取り難く、リプレイにつきものの失敗や無力感も感じないのでは本編の魅力の半減では?と思ってしまったのだ。しかしゲーム本編での悲惨さがあるからこその決断と思えばすんなりと受け入れられた。ブレイブリーセカンドでもやたら命を奪うことはしなかったので、そう思うとブレイブリーデフォルトの命の軽さにはやはり拒否反応を覚えた人間も多かったのかもしれない。リプレイではありつつも、リングアベルの目とゲーム本編をクリアしたプレイヤー=読者の目線が同じというのは個人的にはかなり有り難く、ゲーム本編では叶わなかったIFとしての楽しみもある。また文章も非常に読みやすい。ただのリプレイでは正直面白みに欠けるが、エアリーの羽に描かれた∞の謎、かつての敵であったエアリーへの疑念がいいスパイスとなっており、真相を知るのがリングアベルただ一人というのも緊迫感があって良い。単なるノベライズに留まらず、先が気になる物語になっている。ゲームのノベライズ本はあまり読まないのだが、想像以上に面白かった。ラストのアナゼルの出現という引きも良く、夢のリングアベルとアナゼルの対話が行われるのかと思うと胸アツである。

  • ゲームクリア後の話で、リングアベルが主人公です。ゲームがああいう形で終わったので、この始まりにはとても驚きましたが話の進行はすごく興味深く…先が気になるよ…!

  • BDFFは真終章までクリア済み。原作でリングアベル好きだったので楽しい。まさにリングアベルの愛で世界を包む旅!笑 Vol.2、どうなるんだろうか。

  • ゲームクリアしたら読む

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著者プロフィール

小説家、シナリオライター。『emeth~人形遣いの島~』で第3回スクウェア・エニックス小説大賞に入選し、2007年に小説家デビュー。『巴里の侍』で第1回ダ・ヴィンチ文学賞A.S.ゼロワングランプリ大賞を受賞。同作は宝塚歌劇団で『Samourai』としてミュージカル化された。ライター集団「チーム月島」代表を務め、ゲーム・アニメのシナリオも多数手がける。他の著書に『INGRESS THE ANIMATION ‐NOVELIZED‐』『ファイナルファンタジー零式 Change the World』など。

「2023年 『小説 BATTLE OF TOKYO vol.5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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