小説NieR:Automata(ニーアオートマタ ) (GAME NOVELS)
- スクウェア・エニックス (2017年8月5日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757554368
感想・レビュー・書評
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原作となるゲーム『NieR:Automata』のノベライズ、第1巻の“長イ話”です。
西暦で一万年を数える未来、地球はエイリアンと彼らが放った機械生命体によって侵略されていました。
月面へ避難したとされる人類はアンドロイド部隊を編制し、地球奪還を目的とした精鋭のヨルハ部隊を展開します。
ヨルハ二号B型(2B)とヨルハ九号S型(9S)とヨルハA型二号(A2)のアンドロイド三体を中心に、物語は目まぐるしく進展していきます。
ゲームでは語られなかった部分が“Another Side”で補完され、本書によって原作の世界観が色濃くなったように思えます。
小説版の結末は悲劇であることに変わりありませんが感動的で、ゲームのEエンドとなっています。
2巻の“短イ話”にも期待します。
For the Glory of Mankind=人類に栄光あれ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ニーアオートマタというゲームとその世界観に心底惚れ込んでいるので文句なしの星5でした。ゲーム中では明確に示されていない各キャラクターの内面や心情について触れられていて、切なくも輝く命の有り様(誰にも命はないのだけど)を感じることができる良いノベルでした。個人的には一番エピローグがぐっと来たかもしれない。いやしかしほんとに脚本天才的やろ
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ゲームをプレイし、資料集も読み込んだ後に読むには冗長に感じる部分もあるだろうと思っていたが、その心配はいらなかった。
アダムとイヴ、ポッド、A2周りの補完要素が豊富で、一方、ダンジョンの多くは省略され、後々ひとこと回想する程度になっていた。
適切にカットしながら「なかったこと」にもせず、プレイした人にはわかるような細かい要素もちらちらと拾っているのがまた嬉しい。
ゲームとはまた違う楽しみ方ができる小説になっている。
ゲームのときにもさんざん感じていたことだが、ニーアシリーズは、媒体ごとの特性の扱いが本当に上手いなぁ……。
補完要素については、学習・心情の動きが細かく描かれるなど、本編中でもだいたい描かれていたが、抽象的だったり、解釈の振れ幅があったりする部分がだいぶ固められた印象。
学習して心情が豊かになっていくさまがじっくり読めて、味わい深い。
また、ちらほらと疑問を見かけていた、終盤の某発言に関しては、よりはっきりした説明が出ている。
原作が好きだった人には是非読んでほしい。
また、恐らく初見の人でも十分楽しめると思うので、ゲームで遊ぶには敷居が高いが気になる! という人にもおすすめしたい。 -
ゲームは未プレイ。
ゲーム番組で取り上げられ、ストーリーに惚れ込み購入。
ページをめくる手が止まらなかった。
彼らはなんのために戦い、生きるのか。何度も自分を犠牲にしながら、仲間を失いながら、それでも戦い続ける彼らは、確かに「生きて」いた。 -
推奨:当該書籍の読書。
感想:SNSでゲームのCMを見かけ、気になってはいた。
それから数年たった現在、アマプラでアニメを発見。一気にはまる。その後youtubeでゲーム実況を観る。更なる解析のため、この本を読む。
ラストに感動。 -
凄い物語り(設定)だった。
ゲーム中途半端だったので。
真相を知って、驚きが。
アンドロイドも機械生命体も、
もはや人間?区別がつかなくなる
唯一、機械らしかったのはボット。 -
ゲームでは描かれず想像するだけの、キャラクターの心の動きが描かれていて、もう一度ゲームのアニメーションが見たくなった。ゲームが補完された。やっぱりオートマタよかったなぁ…2B切なかったけど、アダムとイブとA2も切ないなぁ…
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PS4のゲーム「NieR:Automata(ニーアオートマタ ) 」がおもしろい。
SF好きならわざわざPS4を買っても満足できるくらいに。
物語は西暦11945年、エイリアンの侵略によって地球文明が壊滅し、人類は月に逃げてしまった。
人類はアンドロイドを作り、エイリアンとその兵隊である機械生命体との戦争を繰り広げている。
アンドロイドの「2B(トゥービー)」と「9S(ナインエス」は機械生命体と戦いながら、エイリアンと機械生命体、そして人類が抱える謎に迫っていく。
またその過程で、まるで人間のようにふるまう機械生命体に出会い、2Bと9S自身も人間性のようなものを獲得していく。
すばらしいのはストーリーだけではなく、廃墟となった都市の哀れさを美しく表現する映像や、声優の演技、幻想的なBGMなど、どれもとてつもなく高いレベルにある。
『小説NieR:Automata 長イ話』はそのゲームのノベライズということになる。
ゲームノベルを読んだのは小学生のときの「ドラゴンクエスト」以来だ。
ゲームや映画のノベライズは、本編で満足できていれば読むことはない。
設定資料集とか本編を補完するような作品もあまり好きではなくて、それらは本編の中にまとめるべきだと思っている。
それなのになぜ本作を手に取ったかというと、ゲームを終えた後ももう少しその世界に浸っていたかったのと、小説なら登場人物たちの内面にもっと迫れるのではないかと思ったからだ。
予想通り、本編でははっきりとは描かれなかったような部分が書かれていた。
9Sがどうして真実に気づいたかとか、2Bの変化にはちゃんと気づいていたこととか。
しかし収穫はあまり多くなく、ストーリーをさらっとなぞっただけの小説だった。
そもそもゲーム本編はメインストーリーとは別のサブクエストにも世界観を感じられるような濃密なイベントが多く、そこに触れられていなかったのが残念。
大好きなキャラクター、エミールも登場してこなかった。
ページ数には限りがあるし、すべてのイベントを網羅するにはゲームのボリュームが多すぎる。
アクションゲームらしい戦闘描写もほとんどなかった。
やはりゲームとしての完成度が高すぎて、それを小説で表現するには無理があった。
設定の説明も少ないので、ゲームをやっていない人が楽しめる小説でもない。
『小説NieR:Automata 短イ話』が発売されるらしいが、悩む。
ビニールがけされているから立ち読みできないんだよなあ。 -
ゲームプレイ時には今ひとつ分からなかった各キャラの背景がわかったので良かった。
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プレイ済のゲームだったので、あらすじは既知。描かれているけど見えなかったものが、補完されているような形で、知っていても楽しめたのが印象。「すべては滅びるようにデザインされている」から始まるゲームだけど、もちろん、結末もゲームと同じだけど、最後の一文で涙が出た。