たとえ灰になっても(6) (ヤングガンガンコミックス)

著者 : 鬼八頭かかし

• スクウェア・エニックス (2019年4月25日発売)

感想・レビュー・書評

[command＋Xさんの感想 · 2023年6月8日]

なぜキャラクターたちが必ず女性になるのか、なぜ舞台が真戸加市に限定されいるのかの2点が疑問に残るが、著者が死去して未完となったので分からず仕舞いなのが残念だ。丁半賭博に関しては『すべて灰になっても』の方がメインに描いており様々なトリックを読むことができ、本編の主人公のハッタリよりも面白い勝ち方を知っていたので、番外よりも本編のシナリオに荒さを感じた。鬼がわからない鬼ごっこは、練り込まれたお助けスキル（近場にいる人数が分かるサーチ、テレポーテーション、子と鬼を入れ替えるチェンジ、トラウマを誘発させるナイトメア、）が機能しまくってていて面白かった。丁半賭博しかり鬼ごっこしかり、シンプルなルールに特殊なルールを追加することで極上の心理戦を作れた著者に脱帽だ。

[スグル日和さんの感想 · 2019年6月30日]

どんどん面白くなる傑作！！息をつかせぬ怒涛の衝撃展開！「は？まじか？」「えどういうこと？」の展開目白押しです。
ただし、作者急逝により途中で最終巻。

(ネタバレあり)
老い先短いりんが孫娘のようなお嬢を説教して奮起させるのは良いね。博打のために自らを追い込んだのかもしれないけど、お嬢を助けようとした気持ちは本物だと思うわ。

そしておれのお気に入りキャラ亡々死の正体判明。根倉なおじさん系だと思ってたけど、女の子だったか。どの姿でも可愛いです。
ユキが騙し討ちでーんしたときはふざけんなと思いましたわ。よりにもよって亡々死を葬ろうとするとは…普通に読みながら「は？」てつぶやいてしまったぜ。
しかもそのユキがりんの目の前にワープしてでーんされるオチwwりん強すぎww
まさかの主人公退場パターンか…！？と思わせつつ、二人のキャラが身代わりとなるとは予想外の展開。ハラハラドキドキすぎる！！

姫蘭めっちゃウザイキャラだったが、正体は結構好きだわ。正輝を可愛がってる感じも好き。
ただ思い出すシーンは赤ちゃんの頃だけじゃなくて成長した正輝も思い出してほしかったよね。

その息子のエロガッパ正輝、拷問にも耐えて良真のことを守り抜いた…偉いよ正輝…そそのかされても「うひゃひゃ」と笑っておっぱい発言して我慢する正輝めっちゃカッコいいじゃん。
良真も妹以外はどうでもいいと言いつつ、正輝が拷問されてるのを辛そうにするのいいよね。
「キミ」のおかげで名前を呼ばれて昇天する正輝。安心して幸せそうな泣き顔の正輝の表情やばいよ。まじで泣くからこれ。

沙羅くん処刑については亡々死くんが泣きわめいて可愛い。
「バカで臆病で要領も悪い癖に いざとなれば人のためになんだってする…ほんとアンタ可愛いわね 亡々死ちゃん」
フグドクの台詞に共感します！
しかしフグドクが延命処置に協力しようとするとは…生き残ってくれた方が殺せるから(ハート)的な思考なのかな…？？
次巻がめっちゃ気になります！！！


しかし作者が2019年2月2日に急逝し、連載中止とのこと…まじで悲しいわこれ…謎も残されてるし面白い展開もめっちゃありそうなのに…。
「たとえ灰になっても○○」がラストタイトルになると宣言してましたが、謎を残したまま終了ですか…打ち切りとかなら買い支えで続編も期待できるだろうが亡くなっては…ご冥福をお祈りします…。