勇者名探偵 (1) (ガンガンコミックスJOKER)

著者 : 北欧ゆう

• スクウェア・エニックス (2020年7月21日発売)

感想・レビュー・書評

[猿山リムさんの感想 · 2020年7月29日]

　ガンガン系の雑誌のコミックス広告で見かけ気になっていた作品。
　ヒロイックファンタジーの世界観で紡がれるミステリ譚は、今までにいくつもアリはする。
　その中で、どんな作風になるのかを楽しみに。

　限りなく普通・・・ちょっと雑より。
　完全にコメディに寄せたらまた違った印象になったかもしれないけれど、一応ちゃんとしたミステリのカテゴリなんだと思う。
　殺竜事件、ヴァンパイアがらみの事件や骸骨だったり魔列車だったり。

　ガンガンジョーカーは購読していないので、メイン読者層がわからないけれど、小学校低学年向けならジャストにストライクな作風。
　トリックも難し過ぎず、安易すぎず・・・やや安易寄り。
　ミステリ苦手な人にちょうどいい塩梅な気もするけれど、ミステリ苦手な人はこのタイトル見ただけで避けそうでもあるから、なかなか難しい。

　ミステリマンガがブームだったころ、ミステリに理解のない作家に無理やり書かせたミステリ作品に少なくなかった構成に似た印象。
　
　謎は提示されて解かれるけれど、ややアンフェア。