「君を愛することはない」と言った氷の魔術師様の片思い相手が、変装した私だった (SQEXノベル)

著者 :
  • スクウェア・エニックス
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757584631

作品紹介・あらすじ

旦那さまは魔女が好き!?「それ、私ですけど!!」最強の魔術師と魔女が贈る愛情ゼロの政略結婚からはじまる幸せいっぱいの新婚大騒動!!!
家族から冷遇される伯爵令嬢フィーネ。そんな彼女の裏の顔は、生きた伝説とされる最強の魔女!!麗しの次期公爵シオンと政略結婚したけど、「君を愛することはない」と宣言されてしまう。お互い不干渉なんてむしろラッキー! と喜んでいたら彼が好きなのは魔女の私!?最強の《氷の魔術師》と《黎明の魔女》異世界を舞台に、幸せすぎるドキドキ新婚大騒動!!!!!

感想・レビュー・書評

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  • 幽霊屋敷に追いやられていた割に何とアグレッシブなご令嬢で。
    悪を魔法や拳でぶっ飛ばす系ヒロイン。
    しかも、悪が許せないというよりは、ストレス発散が目的という。
    ドラまたで知られるあの偉大なる天才を思い出させるような。
    冷遇していた義母たちをものともせず、気付けば魔法でやっかいな生物をぶっ飛ばし、魔法に関する論文を発表すれば画期的だと大騒ぎ。
    まさしく天才である。
    何しろ育てたのが大賢者の幽霊だから(彼のあれこれに関しては終盤明らかに)

    そんな彼女が実家から逃げ出すのと、幽霊さんとの約束のために嫁いだ公爵家。
    この公爵家の先代が、これまた絵にかいたような悪で、後々に彼女のぶっ飛ばしの対象に。
    というか、ラスボスでした。
    終盤は壮絶な魔法バトルに。

    彼女の結婚相手は、氷の魔術師と言われるシオン。
    しかもかつて彼女が命を助けたことのあるキャラ。
    彼女が変装して正体を隠していたこともあり、シオンは結婚した妻は愛していないが、命を助けてくれた相手には好意を抱いているというややこしい状況に。
    同じ人なんですけどね!
    しかも男女ともにもてるし男女ともに押し倒された経験もあって(どういう経験だ)他人に好意を抱けない難儀な人。
    そんな彼が好意を抱いちゃったから、ややこしい展開に。

    この二人が、まるで思春期かよと言わんばかりに頬チューひとつで関係性がおかしくなる様は微笑ましかったが、読んでいるとどうにもシオンより幽霊さんの方が存在感が大きくて、旦那様の印象がいまいち薄い。
    存在感の大きい幽霊ってなんだよという話なんだが。
    シオン視点の話もあったのに、結局幽霊さんがいろいろ美味しいところを持っていくというか。
    旦那様との仲より、幽霊さんとの親子関係が親密になった方が印象深かった。
    それに、まるで漫才のような二人の会話も楽しかったから余計に。
    ごめんよ、シオン。

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