SINoALICE -シノアリス-(6)(完) (ガンガンコミックスUP!)
- スクウェア・エニックス (2024年1月6日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ
- / ISBN・EAN: 9784757589841
感想・レビュー・書評
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これこそ、ドラッグ・オン・ドラグーンから続くヨコオタロウ原作の作品だ!と思った。
複数のエンディングとかでは無かったSINoALICEアプリ版だが、現実編というものがアプリ版でもあり、最初、コミカライズ版を読んだ時、現実編かな?と思ったが、ここまで最終巻までエピローグ付きなんですが、そこで明かされる…
今はサービス終了してシノアリだったナニカになってるわけなので、ネタバレも何も無いのですが、サービス終了して良かったのか?とかそういう内容が漫画とギシンとアンキのあのセリフで合致し、なるほど〜平和な世界がいいのか?それとも、戦争(漫画内ではコロシアイ)をするのが良いのか?という風にも捉えられ、この後、我々がスマホ…私の場合、PCブラウザ版を遊んでたわけですが、最初は私の場合、スマホアプリ版だったが、色々、手違いがあり、引き継ぎ出来なくなりコロシアイといういわゆるコロシアム的なモードがあるんですが、その内容がこの漫画で描かれており、あ〜ゲーム内でヤバいことしてたな〜と当初は感じてましたが、まさかの展開。
レプリカントとゲシュタルトでいうゲシュタルト計画に似たものが出て来たので、今度はプレイヤーに未来を選択させるということか…とそこでゲームを遊んできた我々…。
ここはゾッとしました。ドラッグオンドラグーン1からエンディング複数あるのもニーア・レプリカントから入った人もエンディング複数あるのも知ってるはずだが、今度はこう来たか〜とまさかのプレイヤーに未来を委ねるものだったとは…これは今まで、SINoALICEを遊んで来た方が読む本でもあり、遊んで無いが聞いたことあるアプリならその人は遊んで無い訳なので……てなるんですが、ここは臥せておきます。
まさかの展開すぎて薄っぺらいとかよく言われるが、やはり、SINoALICEもドラッグオンドラグーンから続く歴代のヨコオワールドと呼ばれる世界に入ってたというのがこの作品読めばわかるはずです。
まあ、ニーア自体がドラッグオンドラグーンサーガなんですがね…と思うが、SINoALICEも同じくそういうことだったのか…と。
色々考えさせられる作品でした。
つまりは、続編描くとしたら、平和でなんにも起きない世界を描くか、プレイヤー篇みたいな感じでやたらとゲームしてる高校生アリスを描くか?とか色んな可能性があるな…と思います。
つまりはヒミコ先生も他の無名の方も続編描こうと思えば無限の可能性があるなあ…と思いました。
最後にこの作品に限らずヨコオさん、私は横尾太朗さんの作品から入りましたが、ドラッグ・オン・ドラグーンもなにもかもに言えるのが平和とは?なにか?とか、常日頃から、人生の分岐はある。始まってる。とか、可能性が誰にでもあるかもしれないし、とか、自由とは何か?とか普通ってなに?とかそういったものが最後にガツンと来るので毎度やめられず、ゲーム以外にも、コミカライズ版やコミック原作とかも読んだりしてしまうこのループです。
これは薄く無い話でした。6巻で完結とは凄いなと思いました。
つまりは、サービス終了すると平和が来るが、その代わりに失うものもあるが、さあ、あなたはどっちが良いでしょう?とも捉えられました。