小説の面白さを語ろう (IZUMI BOOKS 11)

著者 :
  • 和泉書院
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  • Amazon.co.jp ・本 (140ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757604001

作品紹介・あらすじ

面白い小説に出会ったとき、おもわず誰かに話してみたくなる。しかし、人にその面白さを伝えることは容易ではない。語る欲望と伝える難しさを同時に生み出す装置として小説をとらえ、読書の真の可能性を追求する。

感想・レビュー・書評

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  • 三葛館一般 901.3||SA

    和医大図書館ではココ→http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=47755

  •  易しく書かれているが、内容は小説読みの常套である。結局このような内容を、一般読者は「難しい」というのである。一般の小説読みがなんとかして避けようとしていているのが、この本に言説されている詳細な読書行為であるからして、この本もおそらく昨今の読者にそっぽをむかれることだろう。これらの言説は、やはり「一部のマニアと化したかっての普通の読者」にしか興味を持たれないだろうと予想する。なにしろ、苦々しくも「ケイタイ小説」の時代である。実作がこの世界では玄人も素人もなし崩し状態であり、限りなくばかばかしくも、「超言文一致」と化した文体で独白し、それに「小説」と銘銘すれば成立する、日常言語集大成のバーチャル化が「ケイタイ小説」だからである。そんな読者を相手に、この本のような言説を読ませようものなら彼ら(今の一般読者)は卒倒してしまうことだろう。
     しかし、この本の作者は、純に小説的読みの洞察を深く、サラリと思考しているが、昨今重いと敬遠されてきたのが、こういう読書ではなかったのか?

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