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- Amazon.co.jp ・本 (756ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757607224
作品紹介・あらすじ
佛足石記文および佛足跡歌碑歌は、これまで誤解され続けて来た。
佛足石は奈良薬師寺に蔵されている国宝であり、記文はその周り四面に六四〇字が刻まれている。天武天皇の孫にあたる智努王が亡妻茨田女王の追善供養のために天平勝宝五年(七五三)に造立したことがこの記文によって判明している。ただし、正面三八一字の銘文の大半は本邦で作られた文ではない。こうした正確な読みを提示している本である。
佛足跡歌碑(国宝)の歌は、佛足石記文以上に誤解され続けて来た。大きな誤解は歌謡としての理解である。また佛足石との関係をどう理解するのが良いのかという問題がある。第六句の位置付けの問題がある。
著者は、撮影した原碑画像をもとに、現在示し得る最上の本文とその解釈を本書で提示している。今後の佛足石記文と歌碑歌の研究は、本書からスタートすることになる。
文学・語学・史学・佛教学・美術史学などと広く深く関連を有する基本書としてある。