欠けた月とドーナッツ(3) (百合姫コミックス)

著者 :
  • 一迅社
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本棚登録 : 50
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・マンガ
  • / ISBN・EAN: 9784758022965

感想・レビュー・書評

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  • 「百合もの」に触れるべく読んでいる作品。
    恋とか好きで即物的にならず、気持ちを大事にしつつじわじわと確かめながら展開していくのが、好印象です。
    あと言い忘れていましたが、絵が好きです、特にあさひ(感想書く方は即物的だ……)。

    ◆あさひ
    私は男性向けラブコメを読んできた身なので、それをベースに「こういう配役かな」と考えながら読んでいます(刺されるかな……)。
    あさひは、自身のことに頓着しておらず、ヒロインの悩みのほどを知らないまま救ってしまう系の主人公っぽさがあるなぁ、となんとなく思いつつ。
    でも同時に、(これまでの感想でも書いてきましたが)「ひな子が攻略側」というのも感じるので、不思議な感覚です。
    風香は、(それっぽい性格ではないけど)まさしくそのまま幼馴染ヒロイン枠……。

    ◆すばる
    「ねーちゃんの言うことなんて 一生聞かないよ」
    良いシーンですよね。
    文脈外した感想になってしまうかもですが、「言うことを聞かない」とは言うものの、「一緒に居ること」を選び続けてきたんですよね。
    それがとても重く、大切に感じられました。

    ◆あさひと風香のデート
    「なになに? わざわざ買ってくれたの?」「うん…」のシーン。
    ページ末なんですが、「うわっ、ひな子の名前出すなよ!? 絶対出すと思うけど出すなよ!?」と恐る恐るページをめくりましたw
    やっぱり言っちゃったけど。うあー。

    ◆ひな子の気持ちと、作品のバランス感覚
    「好きの先にある触れ合いはみんな当たり前にすることかもしれないけど 私にとってはしたいことではないのかもって」
    このあたりが、この作品のバランスが取れているところだなと感じます。
    ある意味青臭いんですが、でも「普通」に悩んできたひな子が、そういった感覚にとらわれず、一から自分の気持ちを確かめているのが良いですよね。

    「いつもと同じはずなのに ドキドキする でも それだけ がっかりしたような 安心したような」
    即物的にならず、しっかり気持ちを描いてくれるので、置いていかれることなく納得しながら読んでいけます。
    丁寧で良いですよね。

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