綺麗で穏やかに終わった印象。
百合ものを理解したく読んでいたけど、そこはわからないままだった。
自分の中に文脈の積み上げがないことが原因かと思うので、ある程度積み上がったらまた読み返してみたい。
◆外圧
以前の感想でも触れましたが、やはり外圧ありきで展開されている印象。
勿論、周囲の影響で相手のことを意識しだす、というのは王道ではあるのですが、外圧無しでは到達できない物語なのかな、という引っ掛かりがあります。
外圧は「本来関係を結ぶことがあり得ないふたり」を繋げるには大事なんですが、本作はそういうのなくても行けたんじゃないのかなぁ、という気がする。
特に、性的な関係に着地しないわけだし、友達の延長というか、親友とニアリーイコールの関係が到達点なのだし(違うと突っ込まれるかもだが)。
◆社会性
好みの問題ですが、本作を理解しづらかったもうひとつの点として、社会性や外圧に拠っている感じがして、結局プライオリティの高いものは何だったんだろう、という感覚が残ったように感じています。
これは他の女性向け作品でも感じたことがあるので、世界の見え方の差かな。