ささやくように恋を唄う(7) (百合姫コミックス)

著者 :
  • 一迅社
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本棚登録 : 174
感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (164ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758024914

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  • 初キスを交わしたばかりの彼女を家に上げてしまった依の動揺が凄い事に(笑)
    ちょっとした雨宿りのつもりがあれよあれよという間にお泊りへ
    トークしたりアルバム見たりといった程度なら普段の延長線。でも眠る時間となれば恋人達の特別感は出てしまうもので

    前々から気になっていた二人の呼称。ひまりが「依先輩」と呼ぶのはそれ程気にならないけど、依がいつまでも「木野さん」と呼び続けるのはこちらも気になっていた点
    特別な空気感の中でひまりが踏み込んだのは良い展開だったな

    …その雰囲気のまま熱情に身を任せる事になるかと思いきや、いい場面でお預けしたひまりはちょっと酷かったけども(笑)


    圧倒的な音楽性を持ちつつも、どこか捻くれたものを感じさせてきた志保とそんな彼女が属すローレライ
    彼女らに何が有ったのか?長く気になってきた部分が遂に明かされたね
    これはかなり重い……。ていうか、キョウが既に故人だなんて……

    どうやっても勝てない存在のまま、世を去ってしまったキョウ。志保は彼女に勝つ機会すら奪われた事になる
    キョウを避ける為にギターを始めたのにそれも意味を成さないかもしれない。おまけにギターの為に組んだバンドも辞めてしまった

    それでもキョウに負けた分を少しでも取り返そうとするならば、キョウの残したかったものを少しでも残そうとするならば
    これは志保が言うように呪いとしか呼べないもの。既に存在しない者の為に、届きようがない領域の為に音楽を高めている
    ローレライが学生バンドらしからぬ実力志向だったのはこういう背景が有ったのかと納得できるものだったよ……


    ローレライの三人はその生き方で納得しているから迷いはない
    けど、聞かされたひまりはそう簡単にその生き方を納得出来ないわけで
    依に話してもすっきりとしないそのモヤモヤ
    やはりそれは中心点に居る志保と向き合わなければ解決できないもの

    ひまりの純真によって遂にこじ開けられてしまった志保の最後の扉
    ぐちゃぐちゃと絡み合う人間関係が学祭へ向け、どのように模様を織り成すのか楽しみでもあり恐ろしくも有り…

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