- Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758066402
感想・レビュー・書評
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234pな訳だが、一気に読めてしまう。まぁ、立ち読みに向かないってのは事実なので、座り読み、寝ころび読みがイイだろう。逆立ち読み、ブリッジ読み、別に止めないが、健康には良くないだろな、と思うね、私は
何と言うのか、途中で止めるのがもったいない、と思えてくるのだ、読んでいると。なので、まだ読んでない方にアドバイス。読む前にトイレに行っておく事は元より、親や友達から用事を頼まれそうだな、と予感がする時は次のタイミングを待った方が良い
しかし、イイ漫画に出逢うのも読むのも、一期一会。自分が「この時しかない!!」と思ったなら、その時に読むべきだ。イイ漫画を読めた幸せを味わえるのなら、親に怒られたり、友情に亀裂が入ったりする事くらいは、些細な事じゃないか?
実にタイトルが物騒だ。西尾維新先生のファンなら、「零崎一賊かよ!?」と表紙を見てツッコんじゃうかもしれない。しかし、零崎は殺人鬼が集まって家族を形成している訳だが、こちらの赤川一家は血の繋がりがある上で、家族全員が自分の手を血で汚し、背に死を負い、毎日を楽しそうに生きている
どっちが家族として優れているか、それは読んだ人間の尺度で決めればいいと思うので、私はそこに触れないでおく
あえて、ぶっちゃけるが、雪狸先生も、ぱるにわ先生も、異常ではない。言い方は悪いと言うか、先生方に失礼かも知れないが、ファッションアブノーマルな感じだ
ホントにヤヴァいのは、描いている側じゃなく、この『殺人鬼家族』を読んで面白い、と感じちゃう私みたいなタイプだろうな。自分の事を異常だと思っちゃいない。これが私にとって普通なので、どこがどう異常なのかが分からないからだ
ストーリーは基本的にコメディだが、「普通」に馴染めてない自覚がある異常者だからこそのシリアスな悩みが茶化されずに描かれ、自分の問題としっかり向き合うキャラクターらの真摯な態度には、わずかながら感服するほどだ
どの家族にも、各々の濃いストーリーがあり、実に読ませる。個人的に好きなのは、赤川咲子だ。彼女自身の個性にも当然、好意を持てるが、ストーリーの質を高めているのは、おかしな彼女と、恋慕でもないけど友愛にも収まらない関係を保っているユキの存在だ、間違いなく
性質や衝動がタイプ的に真逆なので、同類ではないけれど、意外にも大きく懸け離れてない二人の“イチャイチャ”は見ていて、和ませてくれる
ゆっくり待つのには慣れちゃいるけれど、できれば、続刊をなるべく早めに出してもらえると嬉しいな。個人的にゃ、咲子、ユキ、そんで、ちょっとしょっぱい決別の仕方をしてしまった卓斗との、歪な三角関係の進展が気になるので
この台詞を引用に選んだのは、咲子ちゃんは思いっきり嫌がるだろうけど、誠二さんの娘だなぁ、と感じたので。子の誰よりも、ジゴロっぷりを受け継いでるのは咲子ちゃんだわ。こんな情熱的な“愛の告白”を真っ向からされて、メロメロにならん女子はおらんわ詳細をみるコメント0件をすべて表示