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- / ISBN・EAN: 9784758068178
感想・レビュー・書評
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巻が進むごとにモンスター教師である自見の異様さが強調され、モンスター生徒であるつばき達は良いようにやられていくのだろうと想像していたのだけど……
いやはや、つばきも負けず劣らずな異様さを持っているようで
前巻で更生ではなく撃退された真紀。まさか大人しくなるを通り越して不登校になる姿は驚きでしたよ
そういった意味ではこのまま真紀が学校に留まり自見への執着を見せ、自見を巡る事態がこれ以上ややこしくなるのを避けられたと見ることも出来るのだけど。
その反面、自見と接する茉莉の心情はより深く粘っこいものになっているような……
ラブコメとして見た場合には自見に想いを寄せる茉莉が居ることは絵に華が生まれるように思う。でも、それは片思いを通していた場合だけで
茉莉の想いが内面から零れ落ちそうになったり、そもそも本作がラブコメではないなら茉莉の想いは危険で余計ものとなる
それがこの巻においては形を変えて何度も現れているように思えた
まるで栄手の考え方を裏付けるかのよう
だとしても躊躇なく茉莉を突き落としたつばきの姿にはおぞましさしか感じなかったけど……
そしてつばきと同様のおぞましさを見せた自見。茉莉の吐露を「待っていた」と言い、その上で残酷な言葉を貼り付けた笑顔で言ってのけた自見の姿には絶句してしまう
どちらも尋常ならざる姿であり、あまりにもおぞましい。モンスター生徒とモンスター教師の対立模様が描かえるかのように見えた本作だけど、「怖いものなし」なつばきと自見の対立こそ大一番であるようだね
桃のキスに吐いたシーン、そして女子生徒の好意を無碍にする姿。それらを見ると自見の過去に何があったのか少しは想像できるような気もするが、かといってその想像は「あれは向こうが勝手に死んだんです」という言葉と反しているような気もしてしまうな…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
桃のめんどくさいけど真っ直ぐな性格は結構好き。