浅草文豪あやかし草紙 (メゾン文庫)

著者 :
  • 一迅社
3.20
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本棚登録 : 56
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758091398

感想・レビュー・書評

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  • 現世に転生した文豪たちの多いこと……
    偉大なる文豪たちと同じ名前で作家活動って出来るんですかね…
    相当にややこしいような……
    いっそのこと異世界転生した方がしっくりくるのではと思いました。

    妖怪が原因の怪事件を解いていくのは面白かったです!
    小泉八雲さんがラスボスみたいな感じで出てきたんですけど、絡みが少ない…
    もう少し絡んでくれても良かったな~って感じです!

  • 現世に転生した文豪たちの日常系あやかし退治。
    転生の仕組みは力技だなぁと思ったけれど、前世と同じ名前っておかしくない???ややこしすぎるぞ??あと泉鏡花が憑き物作家という設定も中々面白かった。
    女性作家が少ないのはわかるけれど、絶妙なところついてくる。晶子やらいてうじゃ駄目だったか…。ちょいちょい誤字があるのも気にかかる。
    ちょっとした文豪ネタ(森茉莉がBLパイオニアとか)いれてあって、あやかしや女性作家についてはよく調べてあるなぁと思ったけれど、八雲の雪女は調布じゃなくて青梅…碑まであるし調べればすぐに出てくると思うけど…。
    あとがきで文スト文アルに触れてるの笑った。

  • ミステリーというよりファンタジーかな? という感じ。
    文豪好きな人にはたまらない作品かな。
    ライトな文豪ファンじゃなくて、ちょっとコアなファンが見た方がいいかもしれない。

  • もしも文豪が現代に生まれ変わっていたら~~???
    樋口一葉・泉鏡花がメインだからか、同世代文豪が多いのねん

  • 転生しかつ前世の記憶を持っている泉鏡花と樋口一葉があやかし絡みの事件を解決していく物語。
    転生した方々が、当時のお名前のままで執筆活動しているので、現代の人たちが混乱しないかしらと、変なところが気になりましたが、それはさておき。
    文豪たちがあやかし事件に絡むとなれば、その事件を起こしているのもまた……と予想はできましたが、やはりあの方登場かと思うと、分かっていてもワクワクしました。
    泉鏡花が勝つか、黒幕が勝つか。
    ここでは決着ついていないので、気になります。

    気になると言えば、泉鏡花と樋口一葉の関係性。
    彼女にはあまりその気がないけれど、泉鏡花の片想いのように見えるし、かと言って彼自身がまだ曖昧な態度を取っているので、どうなのよ実際と問い詰めたくなるし。
    あやかしの謎より、そこの結論の方が気になりました。
    で、どうなのです、泉先生。

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著者プロフィール

1978年、新潟県生まれ。作家、成蹊大学文学部准教授。専攻は日本近代文学。小説に『遥かに届くきみの聲』(双葉社)、『小説 牡丹灯籠』(二見書房)、著書に『言語と思想の言説――近代文学成立期における山田美妙とその周辺』(笠間書院)、『中高生のための本の読み方――読書案内・ブックトーク・PISA型読解』(ひつじ書房)、共編著に『ライトノベル・フロントライン』全3巻、『小説の生存戦略――ライトノベル・メディア・ジェンダー』(いずれも青弓社)など。

「2023年 『落語と小説の近代 文学で「人情」を描く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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