晩夏―東京湾臨海署安積班

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 338
感想 : 56
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  • Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758412124

作品紹介・あらすじ

湾岸地域のクラブで毒殺事件が発生、そして漂流中のクルーザーからは他殺体が発見された。事件の重要参考人として浮かびあがったのは、安積の親友・交機隊の速水だった-。

感想・レビュー・書評

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  • 今回は2つの事件が絡んでくるストーリー。
    そのひとつの事件の重要参考人まさかの速水が!?
    と、言うわけで今回は安積はもちろん速水も活躍!

    それに比べると捜査一課のメンバーはエリート意識だけが高く相変わらず使えないなぁ〜。
    安積とコンビを組んだ矢口も実力も実績もないくせ、エリート意識だけは一人前。嫌なやつ〜。
    まぁ、事件を追っていく中で安積と速水に鍛えられ徐々に変わっていくんだけど。

    で、相変わらず速水はカッコいいっすね!
    「どうして、自分が生きてきた年月に自身をもたないんだ。今時の若いやつがどう考えていようが、そんなことは知ったこっちゃない、俺たちの時代を生き、そして、そのさまざまな蓄積の上に立って、今も生きているんだ」

  • 4.6
    面白かった〜!
    今回、安積班の活躍はほとんどありませんでしたが、安積係長と速水のコンビで事件解決、矢口の教育までやってしまい、とてもカッコいい2人でした。
    相変わらず、安積さんは色々迷ったり悩んだりしてますが、今回は割と軽めの悩みだったと思います。
    速水が捜査に同行するという強引な設定ですが、まぁ面白いので気にしません笑笑
    捜査に関する推理に関しては、分かりやすく書かれていて読みやすかったです。今野さんの表現に慣れてきたのかもしれません。

    • トミーさん
      リュウシャオロンさんは
      今野敏作品をかなり、よんでらっしゃいますね。
      自分は未読です。面白そうですね。
      リュウシャオロンさんは
      今野敏作品をかなり、よんでらっしゃいますね。
      自分は未読です。面白そうですね。
      2020/05/02
  • シリーズ何作目かわからないが、久しぶりの長編のような気がする。
    クルーザーで発見された遺体と、パーティ会場で起きた毒殺事件。
    一見関係なさそうに思えるが…
    今回は速水が大活躍。
    やっぱり安積は本の方がいいね。

  • 安定の面白さ。
    他の本が進まなくても今野敏さんの本は進む。

  • クラブでの毒殺事件、そして漂流中のクルーザーからは他殺体が・・・
    速水ファン的には、ありがとうな一冊。
    事件は、意外とあっさりめ。

  • 今回は長編。
    全く別個に見えたふたつの事件が絡み合って解決に向かう様子が縦糸だとしたら
    横糸は各々の事件の捜査本部を動かす人たちのプライドとライバル心か。
    その縦糸と横糸を絡ませる最大のキーマンは速水高機隊長。
    捜査本部での話をメインに話が進んでいくので
    班長と組めない安積班の面々はいつもより若干影が薄いのがちょっと残念。

    相楽警部補の安積警部補に対する当たりがだいぶソフトになったと思ったら
    今回安積警部補とコンビを組む捜査一課の矢口くんは相楽氏を上回る曲者だった。
    先輩に突っかかるわ、事情聴取した相手を半ば脅しつけるわでもう大変。
    その矢口くんを改心させた速水さんの手腕は凄いと思った。
    そして何より、湾岸署の面々にとっても、捜査一課の面々にとっても
    安積警部補の存在は脅威であると同時に、力強い懐刀なんだという気がした。
    なんだかんだで全幅の信頼を寄せられているということが
    今回はだいぶ色濃く描かれていたように見えた。

    今回の安積警部補は、部下に対する疑心暗鬼な部分は鳴りを潜めていた。
    管理官に対してはっきりものを言うところなど、なんかいつもと違うぞ?てな具合。
    矢口くんの教育問題でいっぱいいっぱいだったが故
    疑心暗鬼になってる余裕がなかっただけもしれないけど。

    先にも書いたけど、この話は速水さんが大活躍する代わりに
    安積班の面々、特に黒木と桜井の影がほんっとに薄い。
    速水さん大好きという人は恐らく惚れ直すであろう反面、
    安積班としての活躍を見たい向きには正直物足りないのではないか。

  • 安定の面白さ。
    速水さん、素敵な方です。

  • 完璧なヒーローのような登場人物はいません。出てくる人全てが短所を抱えています。そんな愛すべき不完全な登場人物が集って物語を作っているので、それが魅力となって、不完全な私の心にもストンと落ちてくるのでしょうね。
    今野敏さんのキャラクター設定は秀逸です。

  • 速水の優秀さが際立つ作品でした!

  • 2021年10月25日
    安積係長のまっすぐさ、人を見る目が好ましい。
    捜査一課鼻持ちならない矢口
    謙虚さのかけらもない面倒くさい奴。
    速水のおかげでそれが怯えのカモフラージュと知る。
    パーティーやクルーザーは庶民感覚からは遠いけど、こんな犯罪はあってもおかしくない。

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著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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