- Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758412490
作品紹介・あらすじ
2020年4月18日-。通信社の若手記者・田嶋庸介は興奮していた。陸連から発表された東京五輪女子マラソン日本代表3名の中に、円谷ひとみの名があったからだ。田嶋が7年前にこの少女と出会ったのは、福島県須賀川市。そこは、1964年の東京五輪マラソンで銅メダルを獲得した円谷幸吉と、ウルトラマンの生みの親・円谷英二の故郷であった。当時の円谷ひとみは、陸上をやめ、自分のやりたいことが見えず暗中模索する高校2年生。なぜ彼女は、日本を代表するランナーにまで成長できたのか。その陰には、東京五輪と「あの青空」によって結ばれた、不思議な出会いがあった…。
感想・レビュー・書評
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115-10-12
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なんか史実とファンタジーが混在した作品だな。円谷さん実際のランナーなのね。調べました。本書に出てくる遺書の内容はそのまんまなのね。
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忍耐の人、空を見上げる人。生きていることをつぶさに感じていること。野生的な実力は、野生の中に生まれる。一歩踏み出すと、苦しみが喜びに変わる。
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コレはスゴイ!
読み進めるほどに、どんどん本の力に引き込まれていきました。
過去・未来・現在が入り乱れながらも、違和感なくスムーズに読めて気持ちが良い(^^)
周りに薦めたくなるほんですね(^O^) -
次の本屋さん大賞には絶対ノミネートされるはず。ノンフィクションとフィクションの融合、SF感がいい。
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舞台は過去、現在、未来と時空を超えて展開、ストーリーも少しバラけた印象。ただし、「頑張ろう!」とモチベーションをあげてくれる言葉は一杯。
「だれでも心の中に忘れられない空があるんだ」
故郷を思う気持ちは誰もみんな同じ。きっとそれが心の支えになると思う。 -
円谷幸吉にまつわるファンタジー小説。現代に残された円谷の資料や映像に含まれる謎を作者独自の感性で解き明かす。物語中盤までなかなか動き始めないのだが、そこからは小気味よく謎が明かされていく。友人の著作なので星ひとつおまけ。円谷英次が途中フューチャーされるので少々話がぼやけるかな。